ちるりのメモ帳

ちるり(@chil_imc)の長文投稿用ブログです。

たくさんの「愛」を受け取って。そして、次の「旅」へ!!〜UMake4th東京公演感想

2021年10月17日。

UMake 4th Live Tour「Love」東京公演!

……だけど会場変わって舞浜アンフィシアター公演!参加してまいりました!

 

久しぶりにUMakeの現地に行くことができて本当に幸せでした。

1st、2ndと参加し、3rdは大阪に参加予定が無観客配信に切り替え、追加公演も中止。

なので、本当に久しぶりのUMakeでした。

札幌だけ配信で見て、あとは現地に取っておこう!と他の公演は見ていなかったので、ドラマは導入と後日談しか見れておりません。でもなんか良かったからいいや。

アンフィシアター自体は2回目で、今回席は何と5列目。しかも下手側=ヨシキさん側。円形ステージを真横から見る位置ではありましたが、近さに慄いていました。横顔がとても美しかったです、と先にお伝えしておきます。

 

以下、若干割愛しながらの感想です。

 

AIR


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札幌では最後にやっていた「AIR」が、まさかの1曲目!!(映像は札幌)

2人はステージにいないのに歌声が聞こえてきて、しかもAIR。最初驚いて混乱しているうちに、ギターを弾きながら中央から上がってくる2人!!

アンフィならではの演出に私のテンションもいきなりフルスロットル!!

札幌ではヨシキさんはいっぱいいっぱいながらも頑張ってギターを弾いていた印象がありましたが、今回はかなりギターも歌声も安定して、堂々と演奏されていましたね。ツアーでの成長度、恐ろしや。

 

当たり前ってことがいつも 愛おしいって思えるから

 

で3rdに思いを馳せて、今ライブを見られているありがたさに感謝し、じーんとしていました。UMakeからゆめんどへのド直球の愛を、ようやくしっかり受け止められました気がします。

でも曲は明るく、乗るのが本当に楽しい!ああ、これがUMakeのライブだ!!と久しぶりの感触に喜びもMAX。思わず膝や頭で軽くリズムに乗るように動き、演奏や歌を存分に楽しむことができました。

 

 

HOME


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この曲を好きになるまで実は紆余曲折ありまして、今ではすごく大好きな曲になりました。

※参照:

stand.fm

好きになれた2ndぶりに聞いて、当時の気持ちや2ndで見た景色を思い出して涙腺がだいぶ緩んでいました。たぶんこれからも聞くたびにうるっとしてしまうんだろうなあ。

 

 

drop

この間(?)のゆめラジで1コーラス発表されていた曲ですね。「曲できたからやっちゃえ」で新曲を放り込んでくるスタイル、愛してますよ。

UMakeには意外となかった爽やかさとほんのり切なさの混ざったエモーショナルなメロディがとても好きで、アレンジがついて更に最高になってました!!フルで音源出るの楽しみ。

 

 

六畳一間のエンターテイナー

未だコロナ禍にある中で、この曲を聞くことができたのは大きかったと思います。

これは寝る前や仕事に疲れた後によく聞いていて、冬の陽だまりみたいなあたたかさを感じていて、心をゆっくり解いてくれる曲でした。

生きることはいつだってやめられるけれど。それでもせっかくならもう少しだけ、この世界で生きていけるように。

曲の優しさと、最後のいとーさんの「SMILE」の慈愛に満ちた柔らかい笑顔が本当に素敵でした。

 

 

Junction

私がUMakeで寝る前に聞く曲その2、さらに今回どうしても聴きたかった曲です。

生きているといろんなことがあって、苦しいこと、辛いことがたくさんあって、それでも生きてかなくちゃいけなくて。

過去に人生を進めていくための選択が合っていたのか?ていうかそもそも私はこのまま生きてていいのか?てか生きている価値はあるのか??

とここ1〜2年ほど思い悩むことがとても多かったのですが、この曲を聞くと「大丈夫だよ」と言ってくれているようで、たくさん助けられていました。

特にこの曲の間奏のギターソロから

 

差し出される 手を掴むような

分岐 これはきっと

 

心の底から願っているよ

 

のパートが大好きで、生で聞けた時には涙腺が緩んでしまいました。ここのヨシキさんの歌声はCD音源も大好きだったのですが、生で聞くと心に飛び込んでくるようで、溢れる気持ちを抑えねばと思わず手を祈るように組んでしまいました。

 

 

晴れ男、晴れ女、雨男。


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私がUMakeの中でも好き過ぎて特に狂ったように聞いてしまう曲、堂々の第1位です。ドラマを挟んだとはいえ、「Junction」と連チャンでやられたのでテンションがおかしくなるかと思いました。

とにかく「曲」が好き。歌も、歌詞も、演奏も全てが好きで、インストの再生回数もたぶんトップだと思います。知らんけど。特にドラムとベースラインが好きで、とにかく生で聴きたかったので、現地で浴びられて幸せでした。演奏を聞いていて「気持ちがいい!!」ととにかく体が動いてしまいました……。横には動いていないので許してください。

でも大サビの「ダメなのさ」のドラムが好き過ぎて、そこはバッチリドラムの田辺さんをガン見していました。とっても楽しそうに叩かれていて、こっちまで楽しかったです!!この曲を最高のメンバーで生演奏されている空間にいられて幸せでした。

歌詞の展開もちゃんと雨男が認められてハッピーエンドなのがエモですよね。散々高まってからの「SUMMER☆MONSTER」は天を仰ぎかけました。ジャンプすると体力持っていかれるので、膝の屈伸で上下していました(これは1stの反省)。

 

 

ダブルレインボウ〜星の海


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雲の上までふわりと浮かんでから、星空を滑るように飛んでいける展開に拍手。「ダブルレインボウ」の浮遊感と「星の海」の空間の広がり方が大好きなので、空繋がりで連続でやってくれて嬉しかったです!!「星の海」が来るとは思わず、歌い出しの「Believe」で思わず思いっきり息を吸い込んでしまいました。声は漏れてなかったと信じたい。

 

6月の約束〜Darling!


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テーマが「Love」なのにこの曲たちやらんなって思ってたら、本編最後にきましたね。ドラマも無事2人とも結婚式挙げてて最高にハッピー!!なエンドでしたね。からの「Darling!」の多幸感たるや。

 

ブレイバー!!

ここからアンコール!大阪で初出しされて、私は歌詞しか分からなかったので、やっと聞けた!!と感動しました。言葉の言い回しやアレンジは力強いのに、メロディや歌詞で言っていることは優しくて繊細さもあって、この不思議なバランス感がUMakeだな〜としみじみ。

 

「大丈夫」が魔法の言葉になるように

 

私は誰かに「大丈夫?」って聞かれたら、本当は辛くても隠して「大丈夫」と反射で答えてしまうんです。でもそれを「魔法の言葉になるように」と歌ってくれるのは、辛さを隠す言葉じゃなくて、自分を本当の意味で「大丈夫」だと信じるため、「勇気」を持つための言葉になりますようにと願ってくれているようで、後ろから追い風を吹かせてくれているような優しさを感じました。背中をドンと押すというより、そっと向かうべき方へ向かせてくれるくらいの優しさは、私にはとても心地が良く、UMakeが大好きな理由を再確認しました。

 

1番のBメロで3拍子→戻ってすぐサビに入るところが好きです。

今度はみんなで「Braver!」ってコールできますように!!

 

 

あなたを夢中にさせるうた

この曲は心がぐちゃぐちゃのまま行った2nd(当時何があったのかは「HOME」の話をしているstand.fm参照)で聞いて、不思議と力をもらってがむしゃらに人生を走ったら、気づいたら今こうして社会人ができていて、私の人生において重要で大切で特別な曲でした。

この曲は確定だろうし、今聞いたらどうなるのかなあって思っていたのですが。

笑顔で聞くことができました。

混乱してこれからどうしたらいいのか分からなくて、人生のどん底にいた私を救い上げてくれた曲を、今は楽しく聞けたことに、何となく時間の経過と何とか生きていられていることを確認できた気がします。むしろ会場向かうために家を出る直前で聞いてた時は泣きかけたので、何故全く泣かなかったのかは今でもよく分かっていませんが、きっと幸せ!!楽しい!!という気持ちが勝ったんだと思います。

 

 

TRIPPER!!


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まさか。まさかこの曲を、しかも最後に、3rdの「忘れ物」に言及した上でやってくださるとは。ヨシキさんは5/16のインスタでも「忘れ物」という表現をしていたのですが、私は延期になった4thの残りの公演のことだと思っていたんです。

 

 
 
 
 
 
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でもそれだけじゃなくて。

3rdのこともずっと頭にあったのだと思います。3rdで有観客で大阪でできなかった。大阪の振替も、追加公演もできなかった。3rd〜4thではたくさんの公演が中止や延期になり、思い通りにならないもどかしさ、どこにもぶつけようのない悔しさを、私たちだけじゃなくて、いとーさん、ヨシキさんをはじめ、バンドメンバーやスタッフの皆さんも抱えていたのだと思います。

 

かく言う私も3rd東京公演のBDは買ってこれでもかというくらいに見たのですが、それでもどうしても参加できなかったことが悔しいまま、でも「しょうがない」としか言えなくて、「しょうがない」で無理やり「悔しい」を押し込めながら日々を過ごしていて、でもこの気持ちを何とかしたいと、3rdのTシャツを着て4thに参加していたのです。

 

曲の最初にステージの中央部分が下がったと思ったら、演奏しながらトランペット、サックス、パーカッション、コントラバス、ヴァイオリンが上がってきて、まるでパレードが来たようなワクワク感に、私のテンションメーターが完全に振り切れていました。

ただでさえキラキラしてワクワクする曲なのに。

楽しい。楽しい。楽しい。音楽を生で聞くのはこんなにも楽しい。

いとーさんもヨシキさんも本当に楽しそうで、これでもかというくらいに歌声を響かせ、ヨシキさんの「見えてるよーーー!!」にグッと湧き上がるものがあり。

ただただ「幸せ」を感じられたあの時間は本当に忘れられません。

 

3rdの表題曲だった「TRIPPER!!」を、「3rdの忘れ物を拾って」、「次の旅路へ向かうために」、さらに楽器を追加して大迫力の演奏で、最後の最後に歌うことで、みんなが抱えていたどうしようもない気持ちをしっかりと救い上げ、昇華してくれました。

「ゆめうた」が終わった時点でもう「またUMakeのライブに来られて幸せだった」という想いでいっぱいだったのに、「TRIPPER!!」が終わると心の片隅にあった重さが消えていたのに気がついて、自分が思っていた以上に3rdに未練があったことに気が付いたこと、本当の意味で更に前へ進むために過去に決着をつけてくれたこと、そうしてくれた優しさへの感謝……。いろんな気持ちが混ざり合って、最後には思わず泣いてしまいました。

ステージの出口が近いのもあり、どうしても笑顔で送りたくて、2人が最後にステージからいなくなるまでは我慢したけれど、最後の映像が流れ、明るくなってしばらくは動けませんでした。

 

 

3rdから考えると、本当にいろいろなことがありました。

それでも、「いつかはアンフィでやりたいね」なんて語っていた2人が、本当にアンフィで歌う姿を見ることができ、UMake的に1つの到達点に来ても、これからも音楽活動を続けていってくれるのだなと感じ、たくさん私を助けてくれた彼らの音楽を、これからも楽しむことができる幸せを噛みしめることができました。

 

f:id:chilim:20211018201337j:image

 

これからも、UMakeの「旅」は続いていきます。

これからも、一緒に旅路を歩ませて欲しいと、改めて思いました。

ちゃんと「生きて」、また笑顔で、UMakeに会えますように。

 

 

耳で1つの「舞台」を見た。〜上田麗奈「Nebula」感想

こんにちは。ちるりです。

 

2021年8月18日、上田麗奈さんのアルバム「Nebula」が発売されました。 

「声優」が「声優アーティスト」として歌う意味の1つを教えてくれた麗奈さん。

麗奈さんの透き通るような美しい歌声と、繊細な歌の世界を表現するべく作られたハイクオリティな楽曲たち。歌声の機微を感じ取って楽しんだり、曲に乗っている、時に激しく、時に暗い感情に飲まれかけたりと、音楽を聞いているのにお芝居を見ているような心の動かされ方をするのが大好きです。

 

今回の「Nebula」はアルバム全編を通して1人の人間の挫折のストーリーが描かれています。曲単体で聞いても楽しいのですが、通して聞くとまるで1つの舞台を見ているようで、これまでの作品の中でも特に演劇チックだなと感じたアルバムです。

 


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1曲ずつ感想と簡単ながら曲の考察も含め書いています。

可能であればサブスクや配信でも聞けますので、一度聞いてみてから私の感想や考えを読んでいただきたい気持ちもありますが……無理にとは言いません。

 

極力情報を避け、自分なりに感じたこと、考えたことを素直に書いております。

もし捉え方が既出の情報と違っていたり、誰かと同じことを考えていたとしても、「こう感じた人間もおるんやな」「同じこと思ったんだ!」程度に思ってくださると幸いです。

避けているとはいえ、どうしても入ってくる情報もあるので、そこに引っ張られて書いている部分もあるかと思いますが、ご了承ください。

 

それでは以下に感想を。

 

 

1 うつくしいひと

作詞・作曲・編曲:rionos

アルバムの開幕を告げる、タイトル通り美しいバラード。

透明感の魔術師・rionosさんの曲に、更に透明感のある麗奈さんの歌声が優しく乗り、森の中の泉のような美しい曲です。CDジャケットのイメージが一番近い曲でもありますね。

ベースの丸くて優しい音が好きです。

美しいものに触れると涙が出るように、この曲を何回か聞いていると、何故だか目頭が熱くなります。

 

2 白昼夢

作詞・作曲:ChouCho 編曲:村山☆潤

「白昼夢」というタイトルですが、暗さと少しひんやりした感じが夜を感じました。

サビに入った瞬間の空間の広がりというのか、カメラが一気に引いていく感じと言いますか、そういうものが見えます。

アレンジに重さがあるのですが、薄暗い灰色の背景の中、足下はスモークが焚かれていて、白いワンピースを身に纏い立っている姿が見えます。私的には「白」を感じる曲です。

「理想」と「現実」。「祈りが届きますように」と歌っているように、ここまではまだ現実への希望があります。

 

3 Poème en prose

作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

タイトルはフランス語で、直訳すると「詩と散文」。

安直な考えではありますが、ここまで何とか整っていた心のリズムが崩れるような意味合いでしょうか。

何かが壊れた瞬間のような、心の中のグシャリという音が聞こえて来そうな、カオスを感じる曲ですね。悲鳴が入っているのに気づいた時は鳥肌が立ちました。

途中の「世界は変わるよ」は後の「anemone」とリンクしていますよね。

 

4 scapesheep

作詞・作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

直前の「Poème en prose」がノイズのような音で終わり、この「scapesheep」のスタートも若干ノイズっぽい音から始まり、ベースが入って来るまでの流れは驚嘆。この2曲は間違いなくセットですね。

静かに「怒り」を感じる歌声は何度聞いてもゾクゾクします。

2番に入ると静かな怒りと、怒りが表に出ている歌声が交互に出てくるのが、表では静かに見せておいて、心の中では怒りの炎が湧いているような。最後はその2面の歌声が重なっているのもよりその感覚を強めている気がします。

 

-「サビ終わりの口笛の音は羊飼いのイメージ?」と思ったところからの簡単なアイデア出し-

「scapesheep」だとピンと来なかったのですが、似たような言葉で「scapegoat」があるのを思い出しました。意味は「生贄」。

聖書で「贖罪」のためにヤギが使われたそうですが、では今回「sheep」になった意味は?旧約聖書では羊はヤギ同様「贖罪」のための存在。しかし新約聖書では原罪を負って犠牲となった「キリスト」。

 

「羊飼いは見て見ないふり」なので、この曲は「羊」側の目線の曲?

「触れたってただ柔らかい」から、羊毛があって表面は柔らかいが、「だから」内に秘めた気持ちは「気づけないの」?

 

「羊飼い」は「羊」としてしか「羊」を見ていない。個々の違いは意識していない。表面的なもの=「鳴き声」の対応しかしない。変化に、気持ちに気づけない無能な存在?

 

……歌詞の深い考察を始めるとそれだけで1本書けそうな雰囲気なので、今回はメモ書き程度にしておきますが、この怒りの対象や羊飼いが意味するものが「自分」でも「他人」でも、今のところはいけそうに思っています。皆さんはどう感じているのでしょう?考察隊、頑張ってください(丸投げ)。

 

5 アリアドネ

作詞・作曲:山田かすみ 編曲:Saku

前作「Empathy」で「いつか、また。」を手掛けられた山田かすみさんと、いつも斉藤壮馬さんの編曲やライブで拝見するSakuさんコンビだったので、音源が出る前から特に楽しみにしていた曲です。

このアルバムが演劇チックに感じるのは、間違いなくこの曲の存在が大きいと思っています。

開始が「さあごらん 幕が上がるよ」、3拍子のワルツのリズムに弦の音が乗っているのが、童話をモチーフにした舞台のようなんですよね。キーワードが「仮面」「糸」「人形」なのもそう。真紅で金の飾りがついた緞帳の前でスポットライトを浴びながら操られ演じているような。

歌声には舞台の生っぽさがあり、音からはサビ入りの手拍子や弦のピチカート等が何だか無機質さを感じて、むず痒さというか、ズレている気持ち悪さ、歌声と音の温度感の違いみたいなものがクセになって何回も聞いてしまいます。

後奏の終わりがけでピアノの音が乱れているような気がするのと最後がフェードアウトなのが、この感じが終わらないんじゃないかという不穏さが残ります。

 

私の真紅の緞帳、の色のイメージは「アリアドネ」から来ているのかもしれません。

アリアドネギリシャ神話に登場する女性のことです。怪物ミノタウロスを倒すためにラビリントス(=ラビリンス、迷路)に挑む英雄テセウスが無事に帰ってこられるよう、赤い糸を渡し、無事帰ってきたテセウスと結ばれたことから、「運命の赤い糸」という言葉が生まれたのです。

というわけで、そもそも「アリアドネ」から「糸」が連想できますね。

「おかしいわ なんで」とサビ前で歌い、サビの「アリアドネ 上手に笑えているかしら」は、難題解決のヒントをくれるアリアドネ(のような存在)に答えを求めているのかもしれませんね。糸=ギリギリ繋がれている希望、現実との繋がりの象徴かも?

 

6 デスコロール

作詞:良原リエ 作曲・編曲:Babi

アリアドネ」で踊り続けた結果、「制御不能」に陥ったのでしょうか。

踊っていた人形の糸が切れて使い物にならなくなったような、真っ暗な舞台の奈落に落ちて、ただただ横たわっているような、無気力と投げやりな気持ち。

使われているトイピアノの音が「アリアドネ」の人形を連想させるのかもしれません。

さらに曲の途中に水のような音が入っているのが、次の「プランクトン」を少し彷彿とさせますね。どん底にいる曲ですが、ある意味「アリアドネ」と「プランクトン」の橋渡しをしているのかもしれません。

 

ちなみにCD全体が濃紺をベースとしたアートワークになっているのですが、「アリアドネ」と「デスコロール」だけは黒になっていて、文字も歪んでいます。ここは「どん底コーナー」なのがアートワークからも読み取れる、細かいこだわりが良いです。

 

7 プランクトン

作詞:上田麗奈 作曲・編曲:広川恵一 (MONACA)

作詞が麗奈さんご本人、そして個人的3大アニソン作曲家のお1人、広川恵一神の登場です。広川さんのベースの使い方がとっても好きです。

(あとの2人は田中秀和さんと本多友紀さん)

上田麗奈さんの歌声とシティポップの相性が抜群なのを再確認。

90年代っぽさもあり、少し懐かしいオシャレさが大好きです。

聞いているとまさに自分が「プランクトン」のようにふわふわとして、何かに包まれているようで、とても心地よい曲です。最近の睡眠導入曲です。

 

直前の「デスコロール」の最後で滴った「甘い蜜」が海のようになり、その中を進もうとしたい……と、思っている曲ですね。この「甘い蜜」と「海」は何を表しているのでしょうか。私は今は「感情」と解釈して読んでいます。特に「嫉妬」「僻み」のような、ある意味人間の原動力となるような、負の方へ誘惑する気持ち。

歌詞にある「このちっぽけなわたしだけの世界」から内面の話であることからも読み取れるので、そうなのかなと思います。

でもまだ思うだけで、行動には移せていません。

 

最後にピアノ以外の音がフェードアウトしてピアノの音だけが立ち上がってくるのが、海中をただただ漂っていた主人公が海上に顔を出したようだなと感じました。時間は夜です。「デスコロール」〜「プランクトン」は意識が底や海中といったところに向いていて、内面世界に地上と地下があるならば地下にいたので、そこからほんの少しだけ上がって来られたような。「anemone」への布石でしょうか。

 

8 anemone

作詞:Annabel (siraph) 作曲・編曲:蓮尾理之 (siraph)

 


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今回のアルバムのリード曲ですね。

単体で聞くとスタートして2番途中で転んで、それでも前を向いていこうとしている感覚はありましたが、アルバムを通して聞くとここが転換点なのを強く感じます。

プランクトン」では「動き『たい』」だったのが、もう行動に移せています。

 

ループで聞いていると、最初と最後の歌声の変化に気づきました。

1番はまだ自分の中の重い気持ちがありながらも何とか歩き始め、2番Aメロで転んでまた動けなくなってしまうものの、「この街の乾いた風」に押されてまた立ち上がり、2番の間奏終わりの「改札を抜け」あたりから陰から日向に出てきて、ドラムのリズムの変化や音が増えていくのに合わせて上を向いていき、最後のサビではしっかりと前を向けている気がします。間奏あたりから音も明確に変わっていますよね。

 

タイトルのアネモネの英名は「Windflower」。

「風」はこの曲のキーワードだと思います。

2番の間奏あたりから、自分の中にあった嫉妬は僻みの感情が、歌詞によく登場してくる「風」に乗って昇華していくような温かさを感じます。最後のサビ直前の「届くように」の裏でも風の音のようなものが鳴っているのが印象的です。

 

最後に「世界は変わるよ」と歌うのが、「Poème en prose」に出てくるフレーズですよね。「Poème〜」では「気づいて」と言っていたのは、この時の主人公からの呼びかけなのかなと思います。

 

9 わたしのままで

作詞:Annabel (siraph) 作曲・編曲:照井順政 (siraph)

「anemone」で少しずつ前を向くことができた主人公。

穏やかで優しい曲調に、「anemone」を越えた柔らかい麗奈さんの歌声。

私は何故かこの曲を聞くと胸がきゅっとして涙が出てきます。

「anemone」で行動できたところで、「わたしのままで」で再度感情の整理をしているようです。「自分の再認知と肯定」。

最初の「うつくしいひと」で理想や見せている自分と本当の自分の乖離が見えるのですが、様々な感情と向き合っていき、ここまでたどり着いて

「描いていた理想と違っても大丈夫だよ」

と、自分を認めてあげています。

 

2番サビを聞いているときは「閉じ込めている」かと思っていたのですが、歌詞を読むと

「過ぎた日々を綴じ込めている 頁を〜」

でしたね。ずっと苦しんでいた気持ちも一つの思い出として大切にしていこうという気持ちが見えます。なんて強いひと。

 

10 wall

作詞・作曲・編曲:コトリンゴ

このアルバムが演劇チックに感じる理由その2。

ご本人もよくおっしゃっていますが、「カーテンコール」な1曲。

カーテンコールの時間は、それまでの舞台上の緊張感みたいなものが全部解けた開放感があって好きなのですが、聞いているとまさにその感覚になります。

舞台上に紙吹雪が舞っている景色が見えます。というかもはや舞台を飛び出して青空の下、青々とした草原の中に立っているようです。コンドルの鳴き声みたいな音も聞こえますし。

前作「Empathy」の最後、「Walk on your side」は「あなた」がいましたが、今回は「自分」ですよね。どちらも前向きで温かい曲ですが、ここでも明確にコンセプトの違いが出てて面白いです。

 

 

 

とここまで書いてきましたが、このアルバムは麗奈さんの実体験を元に作られた非常に内省的なアルバムであり、だからなのか、いつも以上に聞いていると曲に込められた感情に引っ張られる感じがしています。

このアルバムの主人公は間違い無く麗奈さんで、ご自身でも「追体験を」とおっしゃっているほどなので。なのでアートワークからも分かるように「Empathy」と比べると暗めでより生々しさはありますが、この重さがクセになる方もいるのではと思います。私みたいに。

それでも最後には胸に温かさが残りハッピーエンドを迎えるわけですが、この感情が動かされる「体験」を皆様にもしていただきたいなと私は思っています。

 

それと、上田麗奈さん関連のもののデザインはいつも素敵でオシャレだと思っているのですが、途中触れた今回の歌詞カードは、色やフォントの変化だけでなく、何だか良い香りがするのです。耳だけでなく様々な感覚で楽しませてくれるチーム上田麗奈の皆様のこだわりとセンスに脱帽です。

 

ちなみに。

以下はこれを書く前に思わず読んでしまったインタビューなのですが、インタビュアーさんの麗奈さんへの理解が深く、お話の引き出し方がとても良かったので、特にアルバムを聞いた方は良ければ読んでみてください。

natalie.mu

 

それでは。

 

第一期音楽オタク期のお気に入り曲を紹介したい〜邦楽編〜

最近FANTASTICS from EXILE TRIBEの「PERFECT MAGIC」を無限にリピートしているちるりです。


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昨日はMステに出演してパフォーマンスしていましたが、曲も映像も最高で、MVは特にアニメとリアルの融合が面白いのでよかったら見てみてください。

 

さて、前回は最近お気に入りの曲を紹介する文を書きましたが、

 

chilim.hatenablog.com

 

今回は時をさかのぼって、

「音楽にどっぷり浸かっていた10〜15年前は何を聞いていたのか?」

というテーマでお送りします。

 

DREAMSCOME TRUE「きみにしか聞こえない


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曲と同名の映画の主題歌でした。MVにも主演のお2人が出演しています。

この曲が入っているアルバム「AND I LOVE YOU」は私がお金を貯めて買った初めてのCDなので思い入れがあるのですが、その中でもずっとお気に入りの1曲です。

美和さんの優しい歌から静かに始まるのですが、曲の終わりにむけて盛り上がっていき、コーラスもたくさん入ってくるのがとてもドラマチックです。美和さんの力強い歌声にはグッと引き込む力があります。曲が出た当時Mステに出演して歌っていたのを見て、小学生?中学生?くらいでしたが胸がキューッとなったのを今でもよく覚えています。

 

心はほんとに震えるんだね

「愛しい」は「苦しい」に少し似てる

声を上げて泣くことも

みんなきみが教えてくれた

 

の部分が特にお気に入りです。ドリカムというか美和さんは、タイアップの時にはタイアップするものの要素をしっかり歌詞に落とし込んでくるので、歌詞の内容も映画に沿っていて、曲が気に入ったら是非映画も見てみてくださいね。


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ライブバージョンも素晴らしいのでご紹介。このツアーは見に行っていたのですが、美和さんが歌い出した瞬間本気で泣きました。

 

 

EXILE 「SUPER SHINE」


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これは聞いていたというより、MVを見ていた曲です。

そもそも2007年のオカザイルをきっかけにEXILEのファンになり、一時期離れましたが、今またLDH(EXILEが所属する事務所)のファンです。

曲も音数が多いわけでもなく、クールでかっこいいのですが、曲のタイトル通りキラキラした映像と、ボーカル含めメンバー全員で踊っているのがちょっとシュールで面白くて大好きで、本当にひたすら振り付け覚えるレベルで見ていました。

曲調に合わせた3タイプのベスト盤が出ていて、周囲もそれぞれ好きなベスト盤に合わせて「キャッチー派」「エンタベ(エンターテイメントベスト)派」「バラード派」と分かれていましたが、私は特にダンサブルな曲が多い「エンタべ派」でした。この曲も「エンタべ」に収録された新曲です。EXILEの真髄はここにあると思っています。

私は特にHIROさんのファンなのですが、これはTAKAHIROさんのスタイリングが天才です。いや〜かっこいい。魅せ方をわかってらっしゃる。

そしていつもHIROさんはラスボス感あるよね。これ(下)とか特に。EXILEさんはオタクに優しいなあといつも思います。


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(二代目)J Soul Brothers「FREAKOUT!」

YouTubeにはMV映像がなかったのですが、Apple MusicでMVが見られます。映像を、映像を見てくれ)

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現在のEXILEの中核を担っている7人での伝説のユニット、J Soul Brothers

え、三代目じゃないのかって?今回のお話は「二代目」にあたるチームです。

(そもそもJSBの初代はHIROさん、MATSUさん、MAKIDAIさん、USAさん+ボーカルという編成で、ボーカルが変わるタイミングで「EXILE」と改名をしています。)

この二代目で最年少だったNAOTOさん、NAOKIさん(小林直己さん)が今では三代目のリーダーをしているので、「エモ!!」となるわけですが……。

 

純粋にかっこいい。ただひたすらにかっこいい。ブラックミュージックを基礎に置き、ハーフで唯一無二の歌声を持つNESMITHさんとソウルフルな歌声のSHOKICHIさんのツインボーカル、各々のルーツとなるダンスジャンルはバラバラで個性が光るものの、全員で踊ると息ぴったりな5人のパフォーマー……。個人的には未だに日本で一番かっこいいユニットだと思っています。

EXILE加入後にライブで披露した映像が少し見られますので、見ていただければと)


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曲は全体的にR&B色が非常に強く、ボーカル2人の歌声もクールでパワフルで聞き応え抜群ですので、アルバム通してお勧めしたいのですが、今回は「FREAKOUT!」をピックアップしております。

R&Bをベースにしつつダンサブルになっており、サビ頭で「上から下か〜ら♪」と歌っているのはインパクトがあり、一度聞いたら忘れられないキャッチーさもあります。

友人とよくFREAKOUT!ごっこ(上から下から前から後ろからの振りの真似をする)をしたものです。

 

 

最近はEDM全盛でなかなかこの音の感じを出してくれるアーティストも少なく、ちょっと寂しさもありますね。若干それっぽさがあるのは、最初にお話ししたFANTASTICSの「Hey, darlin’」とかでしょうか。う〜ん違うな。でも好きだから貼っておきます。


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三代目J Soul BrothersOn Your Mark〜ヒカリノキセキ〜」


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今ではJ-POP界の最前線を走る三代目JSBの2枚目のシングル曲です。

最近はガッツリEDMですが、この時はまだR&B色がかなり強いですね。

ピアノと弦…?の音がとても綺麗でR&Bらしいトラックの音とマッチしていて、とてもオシャレです。特に好きなのはC(D?)メロの綺麗なファルセットから間奏に行く部分。そして鐘の音がうっすら入っているところです。MVもとても品のある美しさがあって好きです。

 

MVで言ったら一番お気に入りはこのS.A.K.U.R.A.(オタクに優しいLDHさんシリーズ)

映画やゲームみたいな映像で好きです。雨に濡れる健二郎さんの美しさよ。


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そして最近の三代目も違ったカッコよさがあって良いですよね。2人の歌声はEDM合ってるな〜と思うので、過去も今もどっちも好きです。


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BREATHE「asayake」

(MVがないため試聴のみで)

asayake

asayake

  • BREATHE
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

もう少し続くLDHシリーズ。三代目JSBのボーカルオーディションのファイナリストの2人を音楽プロデューサーの松尾潔さんが見出し、デビューしたボーカルデュオです。

オーディションを見守っていて、私はこの2人が選ばれるとばかり思っていたので、結果を見た時驚いたのですが、確かにこの2人はこの2人で歌った方が良いなと思うほどの歌唱力を持つ2人です。

せっかくなのでMVがある曲もご紹介して、ひとまず歌声の素晴らしさに気づいていただきましょう。綺麗な高音が出る方が宮田さん、ハスキーな中低音が多田さんです。ジャジーというかファンクと言いますか、ホーンの音が好きな方はぜひ。


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「asayake」は失恋した後の辛さを歌う直球バラードですが、Bメロの歌声がとても好きです。夜と朝の狭間の独特なピンと張った空気感、眠れず朝が来てしまう切なさが感じられます。2人の豊かな表現力が映える曲です。

一時期活動を終了し、多田さんは一度芸能界を引退、宮田さんも事務所を離れていましたが、再結成とアルバム制作の報告があり、私は大変沸いております。楽しみですね〜。

 

 

B'z「DIVE」


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兄の影響もあってB'zも大好きで、何聞いてたかな〜??と考えたところ、おそらく回数的にはこの曲かなと。

「イチブトゼンブ」との両A面でしたが、私はもう圧倒的にこちら。本当に聞いているのが楽しくて「ラララララ〜♪」の部分が気持ちが良い。

何のために生きるのなんて バカなこと聞かないでプリーズ

人生自体 思いがけないこと 

が大好きで、カラオケで特に力入れて歌ってしまいますね。 締め方も大好きなので、是非フルで聞いていただければと思います。サブスクも解禁されましたしね!

 

ちなみに曲としては「ピエロ」が一番好きです。でもたぶん一番聞いてたのはDIVEなので、DIVEをセレクトしましたよ。

ピエロ

ピエロ

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GLAY夏音


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これほど美しく、これほど切ない曲にあなたは出会ったことはありますか。

私はMV付きで聞くと毎回涙腺が緩みます。

友人が教えてくれた曲なのですが、GLAYといえば明るめかダークめというイメージだったので、この曲を聞いた時には驚きが大きかったです。TERUさんの歌声の表情が豊か。音域めちゃめちゃ広い。これは本当に「とりあえず聞いてください」という気持ち。あなたの5分をください。エレキの音が本当に切ない。楽器って面白いなあ。

 

 

YUI「It's happy line」


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私と同世代の人は大抵YUIに憧れてギター持ったことあると思うんだ。私もそうだ(挫折しました)。

アルバムとしては「CAN'T BUY MY LOVE」が音楽史に残すべき名盤だと思うのですが、曲単体で見るとこの曲を一番聞いていたと思います。

歌い出しの

誰の為に生きているの?

さえない日々を過ごして

弱さも痛みも どのくらい感じてるの?

 は今見るとなかなかハッとしますね。当時はYUIの気を張っていない等身大な歌声と、歌詞にある夜明けのように、辛いけどなんとなく光が見えるような、そんな雰囲気が大好きでよく聞いていました。名曲はB面に宿る。というわけでアルバム「MY SHORT STORIES」もおすすめです。

 

 

ROCK'A'TRENCH「Every Sunday Afternoon」


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ドラマ「メイちゃんの執事」主題歌「My SunShine」でヒットしたロッカトレンチですが、実はその直前にこの曲がラジオでスマッシュヒットをしていました。

(「My SunShine」は懐かしい!!という方も多いのかな?)


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「Every Sunday Afternoon」はまさに日曜の午後のように、アコースティックな音がとても温かくて優しくて、サビに入るとストリングスやアコギの音が美しいです。

特にサビのアコギが好きで当時ずーっと聞いていて、最近聞き直した時に歌詞を読んだ時に、病院から出られない女の子に会いに行くお話で、サビはその女の子の願望を歌っているのだと気づいた時には、この気持ちは叶うのか、叶わないのか……。「もうすぐ羽をもらうの この窓から飛び立つわ」をどう捉えるのか……。明るい曲調ですが、おやおや??これはまだまだ聞き込みが必要そうです。

 

 

JUJU with JAY'ED「明日がくるなら」


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ラジオで初めて聞いた時には、特に曲の雰囲気とJAY'EDさんの歌声に惚れて「今の曲何!?」となりました。Jeff Miyaharaさんが関わっている曲は良いですね。良い意味で日本っぽい音でなく、R&B系に非常に強い方という印象です。

JUJUさんといえばな切ないR&B!というイメージを植え付けた曲な気もします。よく聞いていたら不思議な構成ですね……?曲の歌い出しをAメロだと思っていると、特に2番以降がおや?となりますね。面白いです。今改めて聞いた上での発見でした。

 

 

とザックリ好きだった曲をババっと挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。わかるような分からんような、という感じですね。当時はR&B全盛〜EDM過渡期で、たぶんあまりEDMに興味が持てなくて音楽から離れてしまったかなと思います。またブームが戻ってくるといいな。最近はシティポップが流行っているので、これはずっと続いてくれると嬉しいですね。

 

今回は邦楽に絞りましたが、次回は洋楽編をします。こっちの方がカオスになりそうです。

それでは〜。

最近のお気に入り曲を紹介してみる。

最近もりもり音楽オタクの血が復活しているちるりです。

 

せっかくなのでおすすめ曲について語りたい。

ということで、気になった曲を放り込んでいるプレイリストの中から、何曲かピックアップしてご紹介したいと思います。

新旧洋邦ジャンルごちゃ混ぜですが、それも面白いと思いますので……

 

SUPER BEAVER「27」


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中島ヨシキさんがTOKYO FM「ユナイト」内で選ばれていた1曲。

この曲を覚えておきたくてこのプレイリストを作りました。

ロックスターは死んだ

まだ僕は生きてる

 という強烈な歌詞から始まり、生きていくこと、大人になることについて歌っています。嬉しいこと、悲しいこともあるけれども、それでも「まだ僕は生きていく」と、初めて聞いた時にハッとさせられました。

音もシンプルなバンドサウンドでメロディにクセもなく、歌詞が心にまっすぐ届いてきます。素直に「良い曲」と言える曲です。SUPER BEAVERは「人として」なんかも好きです。「THE FIRST TAKE」バージョンが素敵なのでこちらもご紹介。


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生きていく上での葛藤を理解してくれて、それを代弁してくれているような言葉たちと歌声がとても素敵です。ロックってこういうことですよね。

 

 

キンモクセイ「二人のアカボシ」


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フォークを少し彷彿とさせるようなサウンドと歌声ですが、夜の高速をドライブしたくなるオシャレな曲です。この懐かしさと切なさとオシャレさの共存はクセになりますよ。

Bメロ〜サビの入りのメロディが大変伸びやかでお気に入りです。シティポップ好きな方は是非。この気持ちよさは聞いて感じていただきたいです。

 

 

Beck, Bogert & Appice「Lady」

Lady

Lady

  • Beck, Bogert & Appice
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(公式の映像が分からずYouTubeは割愛)

最初のギターかっこ良すぎるんじゃ〜!!ロックンロール最高!!

たしかラジオでベースのティム・ボガート特集をしていて、流れてきて一耳惚れした曲です。ギターはジェフ・ベック。実家にいるときにはとてもジェフ・ベックのギターを聴く機会が多く、かなり体に馴染んでいる音です。シンプルにギター、ベース、ドラム+ボーカルという編成ですが、とにかく演奏が素晴らしいので5分半と長めですが、全く飽きません。70年代のロックってなんでこんなにもかっこいいのでしょう。

 

OKAMOTO'S「Welcome My Friend」


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TVアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」のエンディング曲でした。

私がいつもラジオを楽しみにしているハマ・オカモトさんが所属するOKAMOTO'S。都会っぽい洗練されたかっこよさと都会の暗い部分とどちらも感じられて大好きな曲です。毎回アニメの最後にこの曲を聞くのを楽しみにしていました。ED映像もオシャレでしたね。ハマさんのベースがクールだけど存在感がしっかりあって非常にかっこいいです。必聴。

 

 

The Smashing Pumpkins「Tonight, Tonight」


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通称スマパン。らしい。これまたラジオで「1979」が流れてスマパンに出会いました。ものすごく惹かれたので他の曲を漁っていたところ、「Tonight, Tonight」を気に入って時々聞いていたら、斉藤壮馬さんのライブにて、壮馬さんセレクトの開演前の場内BGMで再会するというまさかの展開を見せた曲です。「1979」も最高にかっこいいのでこちらも。


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「Tonight, Tonight」はこれから始まるぞ〜!というワクワク感があって大好きです。静かに始まり、一気に盛り上がって最高潮になったところで静かになり終わる展開が最高にドラマチック。特に壮馬さん好きな方は一聴の価値ありです。

ついでに壮馬さん繋がりでこっちも聞いておいてもらえると嬉しいです。最近壮馬さんがよくお話されている「マイブラ」です。「シューゲイザー」ってこういうことです。私もこちらも大好きです。

(本当は「when you sleep」をおすすめすべきなのでしょうが、映像が見つからなかったのでこちらで。)

My Bloody Valentine「Only Shallow」


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YONA YONA WEEKENDERS「唄が歩く時」


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再び邦楽のお話です。個人的最近のゆるオシャ曲3選の1つ。

全員社会人、夜と週末に活動するYONA YONA WEEKENDERS。シティポップ好きなら是非聞いてほしいアーティストです。

気取らない、適度に気の抜けたリズムと音は、夜にゆったりお酒でも飲みながら聞くのがおすすめです。まさに歩くのにちょうど良さそうなテンポで、聞いていてとても心地よいです。ラジオで一時期非常によく聴きました。

 

リーガルリリー「東京」


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歌声はパワーより柔らかさや透明感を感じるガールズバンドですが、この曲はサウンドオルタナティブの影響を感じます。あまりガールズバンドを好きになることはないのですが、初めて聞いたときに強烈な印象がありました。映像も面白いですよ。

(特に紹介したいところを書き切ったら、気づいたら女性ボーカリストの曲はこれだけでした。)

 

 

スカートとPUNPEE「ODDTAXI」


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個人的最近のゆるオシャ曲3選の2つ目。

TVアニメ「オッドタクシー」のオープニング曲。

私はスカートの「ストーリー」が好きで、このプレイリストに入れてよく聞いていたのですが、新曲だー!とラジオから流れるたびに嬉しかったです。


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そしたらアニメの曲だと知ってアニメを見たら、アニメ自体もとても面白くて毎話震えながら楽しみにしています。

「ODDTAXI」は緩やかなR&B調で、深夜にゆっくり聴きたくなるような、アコギやサックスの音も入ったオシャレな曲です。曲単体でもスカートの綺麗な高音とPUNPEEの落ち着いたラップの差が良いのですが、アニメを見ている身からすると、どうも歌詞が……気になります。

 

 

UEBO「Drops


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個人的最近のゆるオシャ曲3選の最後の1曲。気怠げで柔らかいボーカルとジャジーでアコースティックなサウンドがとても印象的です。海沿いのオシャレなカフェとかで流れてそう。

この曲は歌詞も曲の展開もとても好きなので、短いですがリリックビデオもご紹介。


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最後に

きっと自分らしくない

ものは何もかも長続きしない

ああ、期待してたよりずっと

器用じゃないみたい 僕は

とサビを3回繰り返すのですが、最初の2回+最後の1回の変化で私は完全に心を掴まれました。ゆるゆる終わるのかと思いきや、最初に綺麗な音で鳴っていたエレキの音がじわじわ上がってきて、最後にはジャカジャカと鳴る音になっていて、前向きだったのが何だか切ない雰囲気で終わっていくのが、ついループして聞きたくなってしまう力がありました。

 

 

基本的にオシャレな曲とオルタナティブ愛する人間だと最近認識したので、いろいろ紹介したようでだいぶ方向性は偏っていたような……

まだ紹介していない曲もあるので、そちらも気が向いたら書きますね。

それでは〜。

 

 

「あいしてるってことだよ」〜斉藤壮馬「We are in bloom!」東京公演感想

2021/5/22、23に東京ガーデンシアターにて斉藤壮馬Live Tour 2021「We are in bloom!」東京公演が開催されました。

私は初日は現地にて、2日目は配信で参加しました。

壮馬さんは2018年10月に朗読劇で拝見した以来、実に2.5年ぶりの壮馬さん、しかも今回は「アーティスト」としての壮馬さん。壮馬さんの音楽が大好きで、好き過ぎて壮馬さんが好きだと言っていたアーティストもチェックしているほどでしたので、ついに生で「斉藤壮馬」の音楽を生で感じることができ、本当に最高の時間でした。

 

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会場周辺には思い思いのミントグリーン、くすみグリーンのアイテムを身につけた方がたくさん。壮馬さんのイメージカラーは緑、そして今回のライブのアイテムもミントグリーンのものが多く、皆さん本当にこの日を楽しみにしていたのだなあと、端で皆さんの様子を眺めつつ、開場を待ちながら、しみじみと感じていました。

ちなみに私もミントグリーンのネイルとネックレス、ストールを身につけ参戦しました!

 

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シアターのロビーでは壮馬さんの楽曲が、会場内では壮馬さんセレクトの楽曲がBGMとして流れていて、BGMはどれもオシャレでセンスがよく、壮馬さんの好みを感じられるものでした。

実はライブにむけて壮馬さんの楽曲をいくつかstand.fmで話していたのですが、フォロワーさんが「パレット」を聞いてくださり、話している間に「my bloody valentine(マイブラ)」の「loveless」というアルバムを勧めてくださったので聞いていて、「めちゃくちゃかっこよ!!」と思っていたのですが、18時頃からマイブラの「when you sleep」がBGMで流れ始め驚いていたら、その後にラジオで聞いて「かっこよ!」と思っていたスマッシング・パンプキンズの「Tonight, Tonight」が流れ、テンションが爆上がりしていたところでライブが始まるという、個人的とんでも展開でした。やはり壮馬さんとは音楽の趣味が合う。

 

1曲目の「フィッシュストーリー」からのドラムのリズムで「Summerholic!かな…?」と思っていたら、壮馬さんの「シュレディンガー・ガール!!」という宣言から、死ぬほど聞いていた、大好きな「シュレディンガー・ガール」のイントロが始まり、ただでさえ上がっていたテンションがもはや行方不明。アルバム「in bloom」内で最もお気に入りで、あのかっこよくもどこか懐かしさを感じるギターの音と、Bメロのドラムが特に大好きで、2日目に配信で見ていた時には画面の前で踊り狂っていました。

壮馬さんの色気と哀愁のある歌声が歌詞の世界とマッチしていて、かっこいいけどどこか切なさを感じる、やはり素晴らしい曲でした。

からのノータイムで「デート」へ移行する流れが完璧でした…。私が壮馬さんの音楽のセンスに脱帽したのはこの「デート」を聞いたからだったため、ただでさえ吹っ飛んでいたテンションがさらに遠くへ。この曲の表情豊かな歌声はやはりさすが声優。さらに表情や動きでこの曲の世界へより引き込んでくれました。

 


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MCを挟んだのち、日替わりの「光は水のよう」/「夜明けはまだ」、からの「ペトリコール」。オシャレでゆらゆらふわふわした独特なリズムに乗っていると、自分の心までゆらゆらしてしまいました。

 


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「Vampire Weekend」は壮馬さんの色気が爆発。これは配信で見た時にとても挑発的な表情がよく見れて大変良かったです。チャカチャカ鳴るギターのかっこよさと言ったら。最後に後ろのスクリーンに映っていたお屋敷の扉が開き、壮馬さんが手を差し伸べて終わる演出で、まるで壮馬さん演じるヴァンパイアの屋敷に引きずり込まれて終わるようでした。

この流れで「林檎」は完全に「やられたー!!」という流れでした。EP「my blue vacation」の中でも特にダークで壮馬さんの歌声がセクシーな曲だったので、アートアクアリウムのような映像をバックに「ああ もう おしまいよ」と歌う壮馬さんの美しさに惚れ惚れとしてしまいました。

 

再度MCの後、壮馬さんもギターを持って「memento」〜「エピローグ」〜「パレット」〜「いさな」。

「memento」はバンドサウンドをメインにストリングスの音も入っていて、サビに入った瞬間に空間が広がるような壮大さが、とても音を浴びていて気持ち良かったです。

 


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ここから「エピローグ」へ。「memento」で「さあ行こうぜ どこまでも最高のハッピーエンドだね」と締め括ってからの「エピローグ」。一旦の終末と、この先への希望がほのかに見えたところで終わるこの曲の雰囲気が大好きで、この曲は思わず現地ではペンライトを膝に置いて聞き入っていました。

間奏後の「さあ黄昏のファンファーレだ」から最後の流れが特に好きで、ライブでは照明の演出もとても良く、光に包まれたような気持ちでした…。

 


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「パレット」からは特に2日目は壮馬さんも感情が爆発していて、非常にエモーショナルな歌と演奏でしたね。CDでも「この思いよ届いてくれ」と歌っているようでとても良かったのですが、ライブでは最初の叫びから始まり、より感情が乗っていて、「恋慕」というよりもっと大きな感情を抱えているようでした。音は強いけれどノスタルジックで切なさを感じる曲調に乗る壮馬さんの叫びは、心をグッと掴まれて、ちょっと苦しくもなるようでした。

 


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本編最後の「いさな」。もともと音源自体8分超で大変長い曲なのですが、長さを全く感じない曲構成が素晴らしい曲です。私もとても好きで、ライブで聴くのを正直1番楽しみにしていた曲でした。

雄大な流れのような音楽に身を委ねるのが大好きで、現地では体に響く重低音が心地よく、思わず目を閉じて音を耳と体で感じてしまう瞬間があったほど、音を感じる楽しさを教えてくれました。もはや合言葉となった「ゆーあーいんぶるーむ あいしてるってことだよ」と繰り返し歌うのを聞きながら、流れの中を揺蕩うような感覚は、とても心があたたかくなりました。

2日目では後奏で雄叫びを上げ、両膝をステージにつきながらもひたすらにかき鳴らす壮馬さんのギターに合わせて、バンドメンバーの演奏も盛り上がってくるのが最高にライブならではで、見ているこちらも気持ちが曲に乗っていって、自分もこの曲から感じる流れの一部になるような、不思議な力がありました。

おそらく演奏時間は10分ほどあったと思いますが、最後はSakuさんのギターをハウリングさせ(フィードバック奏法というそうですが)、その中壮馬さんは自分のギターを置いてステージから去っていくのがとってもクールで最高にかっこよかったです。オルタナティヴとシューゲイザーを愛する斉藤壮馬さんの作り出す空間の一旦の締めとして、これ以上ない終わらせ方だったと思います。「いさな」で「声優アーティスト・斉藤壮馬」というか、「ロックスター・斉藤壮馬」の誕生を見たような気がします。

 

そんな本編が終了し、私は「いさな」の余韻を引きずったまま、いざアンコールが始まると、ノリの良いリズムに合わせてタンバリンを持って陽気にステージに現れる壮馬さんを見て、思わず「さっきステージの真ん中でギター弾いていた人と同一人物か…??」と目を疑いました。でもこのリズムはとっても楽しい「Summerholic!」で、私もすぐノリノリで手を叩いていました!現地ではペンライトで、配信ではハイボールで乾杯しましたよ。バンドメンバーの皆様も大変ノリノリ。キーボードの重永さんがこの曲はギターを持っていて、誰よりもノリノリで弾いていらしたのがとてもかわいかったです。

 


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ラス2はアルバム「in bloom」の1曲目だった「carpool」。アルバムの「始まり」だった曲ですが、穏やかだけれどどこか切なさのあるメロディと音が、ライブの「終わり」へと向かう曲としてもぴったりでしたね。「水平線の先なんて〜あの時言えなかったな」で胸がキュッとなりますね。こういうセトリの中で聴くと、これからちょっと聴き方が変わりそうです。こういうところがライブは面白いですよね。

 


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そして最後には挨拶の後、「最後の花火」。「in bloom」のアルバムツアーとして、アルバムと同様の締め方をしました。ちょっとゆるっとした雰囲気が素敵で、「ベテルギウスのようなエンド 悪くないね」という歌詞が印象的な曲ですが、「さよならはまだ 次にとっておくよ」と(壮馬さんにしては)明るい終わり方をするので、ライブが終わってしまう寂しさもありつつ、MCでも壮馬さんが「次」ということをとても前向きに話していらっしゃったので、きっとまたこの空間に帰ってこれるのだろうという希望を持って会場を後にすることができました。

 

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メジャーレーベルかつかなり有名な声優アーティストの割に、アニメタイアップは1曲のみ、というちょっと変わった立ち位置にいるような気もする壮馬さんですが、壮馬さんの最大の魅力はやはり壮馬さんが描く世界が曲として形になって、私たちに届けられていることような気がしています。最近の傾向としてアニメタイアップとなると、どうしてもその作品の要素が入り込んでくるのですが、私の感覚としては、このまま独自の世界を描いてほしいなと思っています。まあ壮馬さんなら上手く取り入れて曲も作れるのだろうとは思いますが…。

壮馬さんの作る各曲の世界が出来上がっていて、音楽の地盤もロックをメインに圧倒的なインプットがありしっかりしていて、生み出されてくる曲たちのセンスも非常に良いからこそ、声優ファンだけでなく、今ではロックファンすらも魅了しているのだと思います(フォロワーさんから「in bloom」リリース時に音楽ファンの間でも話題になっていたとお聞きしました)。

幼い頃から洋楽ロックを聞いて育ち、中学〜高校時代には一日中FMラジオを聞いていた私は、壮馬さんのライブを見て、私の根底はアニメや声優さんというよりは音楽のオタクであることを正直認めざるを得ませんでした。

もし壮馬さんが気になっていて、ロック好き、特にオルタナティヴが好きな方には是非見ていただきたいライブです。配信のアーカイブが5/30まであります。ライブ自体は2時間ないですが、非常に曲も演奏も質が高いおかげで、満足度がとても高かったです。

 

アーティストとして多くの楽曲を生み出し、演奏中は様々な表情を見せたり、感情を歌声に乗せたりして多くの人を魅了する力を持つ壮馬さんですが、喋りだすと途端にキュートな面が出てきたり、ギターのシールドの長さと格闘していたり、最後の最後に噛んでしまったりするのも、表現者としてだけでなく、「斉藤壮馬」という人間が多くの人から愛される理由なのでしょう。ギャップとはずるいものです。

 

私も壮馬さんはFCに入るほど大好きだったのですが、何だかどうしても気が引ける部分があって、正直会場についても若干のアウェー感が拭いきれなかったのですが、ライブを見たらそんなこと関係なく、私はもっとこの人の生み出すものを受け取りたいなと、強く思うことができました。

 

新曲を作っているとのことでしたし、次のライブも本当に楽しみにしています。

「あいしてるってことだよ」ーーーーーー!!!!

 

 

改めて、「愛する」って何だろう。〜朗読劇「私の頭の中の消しゴム」

2021年5月4日。午前11時。

緊張とワクワクの中、私はPC前にいた。

 

朗読劇「私の頭の中の消しゴム」を見るためだった。

大好きな中島ヨシキさんと、お芝居を見るのは初めての前島亜美さん回。

 

6月の現地の朗読のチケットを持っていたし、前日までどうしようかと思っていたものの、ラジオ「中島ヨ式」にてヨシキさんがこの作品についての想い、「見て欲しい」と言ってくれたことをきっかけに、チケットを買った。配信での朗読劇はどうしても集中を欠いてしまうため、どうも躊躇いがあったものの、ここまでヨシキさんを応援してきた1人の人間として、この話を聞いて、見ずにはいられなかった。

 

https://youtu.be/9zRBOl8VwSc

(無観客となる前の収録だったため、実際とは話が変わっている部分もあります。

中盤から話が変わっていますが、最後のおまけでもまたお話しているので、よければフルでどうぞ。真ん中はいつものようにくだらない楽しい話をしています)

 

結果として、見たのは正解だった。正解というか、この作品を見ようか悩んだ自分を責めたほどに心が揺り動かされた。集中が切れるどころか、2時間ひたすらに画面から目が離せなかった。時に辛くて、そらしたくなることもあったが、この作品とは向き合わなくてはならないと思って、耐えた。

終演は午後1時だったものの、ブワーーっと感想をひたすらに書いても、30分喋っても、今(午前1時)になっても、気持ちの奥底には解消しきれない気持ちがあって、どうしようもないこの気持ちを何とかしたくて、衝動のままにPCを再び立ち上げ、この文章を書いている。

 

あまりに有名な作品のため、内容は何となく知っていた。

1組の男女の話で、女性の方が若年性アルツハイマーによって、記憶が消えていってしまう話。

正直、この手の話は苦手だった。恋愛もの、病気の話。できることなら私が避けたかった部類の作品。だから見るのも躊躇いがあった。世に言う「良い話」は苦手だった。このブログや、Twitterを見ている方は、何となくお察し状態かもしれない。

 

そんなもの吹き飛ばすほど、ヨシキさんとあみたさん(前島さん)のお芝居にただただ引き込まれた120分だった。私の前には、「浩介」と「薫」がいた。この2人として生きたお2人がいた。

いろいろなところで発信しているものの集約として書いているため、もし私のいろいろを見て、聞いている方からすると、知ってるよ!ということもあるかもしれないが、以下はご容赦願いたい。また、感想を書くためネタバレがあることや、前述の通り、私はヨシキさんのファンのため、ヨシキさんの話が多くなることもご理解いただきたい。

 

 

 

今回、浩介の

「ひとりにしないでくれ……薫……」

のセリフが頭にこびりついて離れない。

病気がかなり進行し、薫が浩介をこれ以上傷付けまいと、自ら浩介のもとから去っていった後のシーンのセリフ。

最初は「自分は幸せになれない」と心を閉ざしていた浩介の心を薫が開いて、「ひとりじゃない」と教えてくれた。浩介は薫との時間は幸せだった。だからこそ、どんなことがあっても、薫を失いたくない。薫を守りたい。そばにいたい。

自らを削ってでも薫を支えるヨシキさん演じる浩介の姿と言葉と声から、薫を必死につなぎ止めようとするのを感じ、それでも浩介のことを忘れ、浩介の苦しみなぞ一切伝わっていないあみたさん演じる薫の幼くなった声を聞き、浩介が追い詰められていく姿を見ていて、私の心に深く刺さり、抉られ、思わず浩介の両肩を掴んで「もういいよ!!」と言ってしまいたくなるほど、辛かった。

それでも、これだけ尽くしてきたのに、薫は浩介の前から姿を消してしまった。

ここまでの浩介の努力は水の泡となるものの、ここで浩介は薫を諦めるという選択肢を選ぶことが、もしかしたら、「普通の幸せ」を得るには1番の近道だったのではないかと思った。

 

その後、

「どうしていなくなったんだ!!」

と、誰に当たるわけでもなく、ただ自分の気持ちを爆発させて、怒鳴る。からの、

「ひとりにしないでくれ……薫……」

であった。

この「ひとりにしないで」という言葉で、浩介の心の奥底に触れた気がして、ここまできてようやく浩介の理解ができた気がした。家族もいる、昔の恋人もいる薫からしたら、自分を愛してくれる人はいるということを知っていたから、「私を忘れて」と言えた。しかし、家族はいない、序盤でデートでどうしたらいいか分からなかったことから恋愛経験がなかったことが分かる浩介にとって、自分を愛してくれる人は、薫しかいなかったのだ。

 

 

必死に薫を支える浩介はとても強かった。口ぶりから限界まで来ていたのは分かったが、無理やり自分を言い聞かせ、絶対に薫を怒鳴ることはなかった。手を上げることもなかった。

それでも薫がいなくなってから、張っていたものが消えて、ようやく浩介の本音が見えた。

 

この浩介は、1人の人間を守ってきた男にしては、あまりに弱々しかった。

10歳の頃、母親に祭りで捨てられてしまったシーンを思い出すほど、幼かった。

それでも、私には心の悲痛な叫びとして聞こえて、涙を流さずにはいられなかった。

 

この一言で、私はさらに昔の記憶が引きずり出された。

「寂しい」と思った、幼稚園から今までの数々の記憶だった。

私の昔の感情と、ここの浩介の言葉から伝わる気持ちがリンクしたのだろう。

ここで私は、浩介の孤独に触れたこと、私の昔のことを思い出したことで、2重の意味で泣いてしまった。

 

私はおそらく、ヨシキさんのお芝居から感じる「孤独」に引き込まれるのだろうと思う。

というのも、このシーンをしばらく考えていた時に、別の朗読劇が突然フラッシュバックした。

こちらもヨシキさんが出演されていた「オペラ座の怪人」だ。

私がこれを見てから、

「今夜の勝利は、2人のものじゃなかったのか……」

というヨシキさん演じる怪人のセリフを1ヶ月は引きずった。

自分が手塩をかけて育て、愛していたクリスティーヌとともに作戦を成功させたはずが、彼女にはラウルという別の男がいたことを知った時のセリフだ。

ここまで圧倒的な存在として君臨していた怪人に、ポロっと人間らしい部分が見え、途端に弱々しく見えたのだ。

自分にはクリスティーヌしかいない。そしてクリスティーヌにとっても自分しかいないと思っていたのに、彼女には別の人物、それも男がいることが分かり、突然孤独がここで浮き彫りになったようだった。

 

私の頭の中の消しゴム」も「オペラ座の怪人」も、広義でいうと孤独な人間が愛を知る物語だ。

そんな「孤独な人間」を演じるヨシキさんのお芝居から感じるものが生々しく、時には私の心とリンクし、私の心を締め付け、抉り、苦しめる。それでもその人物、キャラクターをたまらなく愛おしく感じてしまう私もいる。

もしかしたら、私はその両極に心を揺り動かされるせいで、私の心に刻みつけられるのかもしれない。

 

 

私の頭の中の消しゴム」の結末は、果たして浩介は幸せだったのか。

おそらくこれが私の心をモヤモヤさせている最大の要因だと思う。

薫が自分のもとを去った時点で、薫のことは他人に任せ、薫のことを忘れるわけではないけれど、浩介は浩介の人生を歩むことが、やはりお互いにとって幸せだったのではないかと、今も思う。

でもそれは、自分は限りなく浩介に感情移入をしてしまうけれど、おそらく私自身「誰かは私を愛してくれている」ことを知っているから、薫側の人間だから思うことなのだろうとも思う。人間関係を断ち切りながら生きてきた自覚はあるけれど、少なくとも今は母親や兄からは連絡が来るし、頼ってくれて助けてくれる友人も僅かながらいるからだ。

 

じゃあ浩介はどうか??

……すでに述べている通り、薫しかいないのだ。

薫がいなくなったら、自分を愛してくれる人はいなくなる。

深夜徘徊をする薫のために、寝る時に自らと薫を繋ぐロープを「赤い糸」と表現した瞬間「この紐邪魔!!!」と断ち切られそうになっても、自分の前から姿を消しても、絶対に絶対に絶対に諦めなかった。

これは、もはや「愛」なのだろうか????

自分が死ぬより辛い思いをしても、それでも手放さないのは、愛なのだろうか。

私には、ここまでできる浩介の気持ちが、今は正直理解できない。

できないけれど、本当の意味で人を愛するというのは、もしかしたら、浩介から感じたものの中のどこかにヒントがあるのかもしれない。

 

自分は「愛」というものを見失いかけていて、正直私は誰かを好きになることは、今はとても怖い。本当の意味で誰かを好きになるということが、もしかしたらこんな年になってもまだ分かっていないのかもしれない。

それでも、いつか「この人となら」と思える人ともし出会えた時、この作品と出会っていたおかげで、「『好き』ってこういうことなんだ」と理解できるのかもしれない。

 

 

まあまだ気持ちの整理がし切れていないのも事実で、でもこんな気持ちは1日でどうすることもできないのもそうで、この文章も極力伝わるように頑張ったものの、きっとおかしなところもあって、しっちゃかめっちゃかしているだろう。そもそもいつもはですますで書いているのに、気づいたらであるで書いていたし。

書きたいことはまだまだあるが、それはどこかでは書いていることだし、今日はこの作品と出会わせてくれたこと、これほどまでに考えるきっかけをくれた、ヨシキさんとあみたさんの熱演に感謝し、終わりたい。

 

公演後1週間ほどアーカイブもあるので、もし気になったらぜひチェックしてほしい。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2170276

 

中島ヨシキさんという役者さんを好きでいてよかった。出会えてよかった。

と、心の底から思う。

次はどんなお芝居を見せてくれるのだろう。どんな作品と出会わせてくれるのだろう。

直近は来月の朗読"舞"「KANAWA」。

元は実はこっそりヨシキさんに演じてほしいと思っていた演目の1つ。楽しみだ!!

 

 

優しくてあたたかな夜空の旅。~渕上舞3rdLIVE「星空」感想~

2021年4月24日、中野サンプラザにて、渕上舞3rd LIVE「星空」が開催されました。

私にとっては14ヶ月ぶりのライブ現地。

 

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翌日から緊急事態宣言ということになり、会場周辺のライブ前独特の高揚感やにぎやかさもほとんど無く、客席に入っている人数も半分以下。私の隣は前の方というのもあってか、左右3席ずつ空いていました。

 

徐々に自然音のSEが入り、ついに開演。

「おやすみのワルツ」の最後を歌ってから

「おやすみ世界。また明日。」

という舞さんの言葉から始まりました。

この言葉は1st LIVEの最後と同じで、私は諸事情あって2ndには参加することができなかったので、その瞬間に1stの記憶がフラッシュバックしました。優しいバラードを聞きながら、「また舞さんのライブに来れた」という喜びと感動に震えました。

 

今回のテーマは直近に出たアルバムのタイトルであり、ライブのタイトルでもある「星空」。

舞さんのアルバムやライブは毎回コンセプトが非常にはっきりしていて、その世界を旅することができます。

ペンライトも星型で、舞さんのイメージカラーである青と一緒に振るとそれは綺麗な星空になっていたと思います。前の方だったのでそれを確認することができなかったのは嬉しい悲鳴というものでしょうか。

 

そんなまさに「夜」を作り上げてからの「Rainbow Planet」。


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TVアニメ「プラネット・ウィズ」のEDテーマのため、おそらくPlanet=惑星とついた曲が生まれていたのは偶然だとは思いますが、今回のライブにはピッタリの盛り上がる曲。

個人的にいわゆる舞さんの「強い」曲の中では一番好きだったので、聞けてとても嬉しかったです!舞さんの美しいファルセットと力強い歌声、どちらも堪能できる本多友紀さん曲は最高なのです。

2番Bメロの変わり方が大好きで、生で聞けてよかったあ……。

 

今回のライブで個人的に特筆したいエリアは「Blue Moon」〜「部屋の窓から見る花火」〜「Meteor」のゾーン。

「Blue Moon」はTVアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」から誕生した、舞さんも参加した伝説のユニット「Trident」のカバー。

私は「Trident」解散後に舞さんに本気になったので、まさかここで聴けるとは思わず、イントロが聞こえてきた時には本気で動揺しました。私も本当にお気に入りの曲で、舞さんの美しい高音と共に生で、存分に堪能することができ、最高の時間でした。

 

「部屋の窓から見る花火」はおそらく恋人と自宅の窓から花火を見る、日常の幸せを歌うゆったりとしたナンバー。花火が上がるのは夜空なので、納得の選曲です。

舞さんの後ろのモニターに花火が上がる綺麗な演出と、舞さんの柔らかく優しい歌声が本当に最高!状況が状況なだけに、皆さん着席して見ていましたが、おかげでゆっくり曲の世界に浸ることができました。舞さんの真価はこういうミディアムナンバーに出てくると思っているので、もっともっと歌っていただきたいですね。

 

そして「Meteor」。今回のアルバムに収録されている楽曲で、こちらは「今は」独り身の女性が、Meteor=流れ星を見上げ、ただただ日々は過ぎていくけれど、「明日も頑張ろう」とベランダから星空を見上げながら静かに思う、そんな楽曲です。

歌い出しは舞さんのアカペラです。がっつり歌い上げているわけではないのにグッと曲に引き込む力と、美しいビブラートがとても印象的でした。

 

冬の夜のピンと張った空気と、切なさ、毎日の仕事に心の余裕が無くなっていたこと……。

曲の情景が浮かぶ中、

 

今日もね、がんばった

  

足りないものだけを

数える癖はまだある

それでもあの頃よりも

まぁ、強くなれたね

  

明日も、がんばろう

 

と歌うところでホロホロと泣いてしまいました。

私はこの「Meteor」の主人公に共感してしまうので、そんな彼女が「明日も、がんばろう」と思うなら、私も明日からも頑張ろうかな、と、ちょっと明日を前向きに思えたのです。舞さんの歌がそんな曲の主人公の気持ちを伝えてくれているようで、心に染み入りました。さすが声優でありアーティストである方だと、とても感動しました。

派手な曲ではありませんが、舞さんの「歌力」を感じる時間でした。

 

その後衣装チェンジがあり、「バレンタイン・ハンター」と「QT Show」ではトップスはピンク、ボトムスは白いフワフワでかわいいウサギさんみたいだ〜と思っていたところ、その後はなんと、トップスがお腹が見える仕様かつ真っ白な衣装に!!

鍛えられた美しい体に見惚れながら、真っ白な衣装に身を包んでの「Dive Into Emotion」のしなやかで力強いダンスに、まるで白鳥のようだと感じました。 さらに「操り人形クーデター」では操り人形と化したダンサーさんを妖艶な笑みで操る舞さん……。MVさながらの不気味さやダークな雰囲気に引き込まれてしまいました。

 

そして、なんと言っても本編最後の「星空」。


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私のTwitterを見ている方はご存知かもしれませんが、私はこの曲がとにかく好きです。

ひたすら終わらない仕事と人間関係の変化、待てども待てども続く、コロナによる多くのイベントの延期。様々なことが重なっていた時期にこの曲を聞いて、舞さんの歌声やご本人による歌詞、メロディ、印象的なストリングスやギターの音色に包み込まれるようなあたたかさを感じ、心をグッと締めつけていた鎖が緩まったような感覚がしました。 

「私はこの曲を生で聞いて耐え切れるのだろうか?」

と思いながらライブまでの日々を過ごしていたのですが、結論から言うと、

 

耐え切れませんでした。号泣ものでした。

星のペンライトを胸に抱えて、曲が始まってからどんどん胸と目頭が熱くなっていくのを感じて、動けませんでした。

 

抱えきれなくて荷物を

そっと下ろすけど

忘れないよ

 

ゆらりゆられ身を任せ

潮風に吹かれながら

当たり前のように

夜明けを待つ

 

許されるのなら

もう少しだけ見てみたいよ

夢の続き

 

目の前にいる舞さんが大好きな一節が歌ってくれる度に胸がいっぱいになり、私の涙腺は間奏のギターあたりから決壊し、アンコール待ちの間まで泣いていました。

初めて聞いたときに感じたものよりも何倍もあるあたたかさと、日々の辛いことが昇華していくような感覚に、私はただただ身を委ねて曲に包まれていました。

 

最後の

 

(Shooting star in the sky.)

ねぇ今夜は

(Shooting star in the sky.)

叶いますように

 

のところで舞さんの手元に光の粒が降りてきて、「叶いますように」という言葉と一緒にまた光を天に返す演出が、まるで舞さんが皆の願いをその光に込めて、「叶いますように」と夜空へ向けて願ってくれているようで、そこで「このライブにきてよかった」とまたさらに泣いてしまいました。

 

この曲について、歌う前に舞さんは

「人生で取捨選択が上手くできたらもっと生きやすいのに、難しい」

「明日死ぬかもしれないけど、生きてる確率の方がずっと高いから」

「抱えきれなくなった時に置いていくものもあるけど、置いてきたことを忘れないでいるのも人生を豊かにするのかなと思う」

(記憶による要約)

と話していましたが、こういうところに私含め舞さんのファンたちがよく

「人生に生きづらさを感じている人たちにこそ、舞さんの曲を聞いて欲しい」

と言う理由が出ているなと、今回のライブを通して感じていた「あたたかさ」の根底はここにあるのかなと感じました。

 

そしてアンコールでは一転して「夏!!」「ハッピー!!」という楽しいオーラに溢れた幸せ空間でした。

追想Colors」を歌ってくれたのが個人的に大変嬉しかったです!ジャズっぽい雰囲気の、ホーンがメインのとっても大人なオシャレソング。「舞さんこういう曲絶対似合うよな〜」と思っていたので、ライブで聞けるのをとても楽しみにしていた曲の1つでした。この曲のベースの音が大変えっ……セクシーでしたので音源としても聞きたいですね(とほぼこのままツイートしたらベース担当のご本人からいいねが来て、もう少し言葉を選ぶべきだったと反省しました。後悔はしていません)。

 

 

ここまで自分が特に印象的だった部分をピックアップして語ってきましたが、舞さんのライブはコンセプトがしっかりしているので、じっくり曲の世界に浸ることができるなと感じました。さらに今回は2曲あったカバー曲も、どちらも「星空」というコンセプトにしっかり沿ったチョイスをしていて、カバー曲もセットリストから浮くこともなく、舞さんが作り上げた世界にしっかりと馴染んでいました。それどころかよりその気分を高めてくれました。

そして舞さんが今まで「声優」として歌ってきた曲を、アーティストとしてのライブでも歌うことで、舞さんは「声優」で「アーティスト」であること、舞さんの役や曲たちへの「愛」を感じることもできました。

 

 

舞さんはご自身のラジオ等で

「嫌ならやめちゃえばいい」

「頑張るのが嫌」

と時々言ってはいるけど、進化する歌と全身での表現、難易度が上がっているダンス、鍛えられた身体……等々を見て、

「普段はああ言ってるけど舞さんも頑張ってんだよなあ。私もちょっと頑張ろうかなあ」

とライブ後の電車の中で思ったのです。

舞さんはよく

「みんなのアイドル、渕上舞だよ〜♡」

とよく挨拶をしますが、この方は間違いなく私のアイドルなのだと、改めて思いました。

 

そして8月1日にアコースティックライブ第2弾の発表もあり、とても楽しみです!

前回はオンラインでのみの開催でしたが、舞さんの曲たちはとてもアコースティックサウンドとの相性が良かったですし、今回は有観客ということもあり、何とか現地でじっくり曲に浸りたいですね。

 

これからもたくさん舞さんの歌を聞けますように……。

 

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……余談ではありますが。

久しぶりのライブに心踊らせながら当日のお洋服や靴を考えたり、「『星空』のMVの白ドレスが素敵だったから、白のネイルにしよう」と考えてイメージ通りのマニキュアを探して前日に塗ったり、「テーマが『星空』だからメイクもキラキラにしようかなあ」なんて考えたりする時間もとても楽しかったです。

当日会場で感じるものももちろん、当日までワクワクすることも、今こうして過去のライブを流しながら感想をまとめて書いているのも、全てがとても楽しく、私にとって大切な時間なのだなと再認識しています。

この日々が再び当たり前になることを強く願っています。

 

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