ちるりのメモ帳

ちるり(@chil_imc)の長文投稿用ブログです。

あの日、エコパアリーナは金色に包まれた。〜SideM静岡公演発売に寄せて

こんにちは。ちるりです。

 

先日、アイドルマスターSideM 3rdLIVETOUR静岡公演のBlu-rayが発売されましたね。というわけで、その時の「GOLD〜No.79〜」のお話を。

この2日目に、私は自力では外してしまったものの、フォロワーさんに拾ってもらい、現地で参加していました。

この日は千秋楽だったこともあり、次郎さんソロが(ほぼ)確定。次郎さん担当としては前日から気が気ではありませんでした。

 

チケット見た時からまさかまさかとは思っていました…が……

 

最前ブロック13列目。

しかもでべそならぬセンターステージ寄り。

 

開演したら、目の前にアイドルたちがいるではありませんか!!

「Reason!!」でテンションが上がりまくっている最中、私は山下次郎役の中島ヨシキさんを見て、違和感を覚えました。何か、いつもと雰囲気が違う…でもちょっと遠くて分からない。

 

 

そのまま曲が終了。MCに入った途端、真正面にヨシキさんがやってきて心の中で慌てる私。そしてふとヨシキさんが横を向いた瞬間、違和感の正体に気がつきました。

……そう。髪型。いつもはやってもセンター分けまでだったのに。今日は。更に結んでいる。

結 ん で い る。次郎さんの。アイドルモードの。髪型。そのまま。

 

「あ、今日、ソロ、やるな。」

 

と確信した私は緊張とワクワクが入り乱れ、訳のわからない感情に押しつぶされそうになりながら、でもライブが楽しくて。目の前で見れたS=MやLoS。クリスさんソロの、新大陸を見つけたときの嬉しそうな姿。Opusでは2人の感情がぶつかり合い、すれ違い、最後には1本の映画を見たような充実感。本当に大好きで、どうしても生で聞きたかった都築さんソロ。

 

ああ楽しい。ブラボー!!

…そんな時に、突然オレンジの光が。そして、流れ始める特殊イントロ。

次郎さんの色はオレンジ。そう。来てしまった。この時が。ついに来るのだ。何ということだ。突然流れて歌い始めて狂喜乱舞するつもりだったというのに。覚悟を決める時間を与えられてしまった。…とりあえずUOを。ペンラももちろんオレンジだ。さあ。来るなら来い。覚悟なら…………………出来た!!

 

一瞬の暗転。流れ始めた、あまりに聞き慣れたイントロ。UOは折った。…さあ、来い!!!!

 

歌が始まる。降り注がれた照明。そこにいたのは、豪華な椅子に気だるげに座りながら歌うヨシ…

いや、あそこにいるのは、アイドル・山下次郎そのもの。私がこうあれと思い続けた、「GOLD〜No.79〜」の世界、そのものではないか!!!!私が伝えたかった、大人で、気だるげで、そこがセクシーで、それでもパフォーマンスを見た人たちの心を捕まえに行くギラギラした熱さ…山下次郎のアイドルとしての魅力が、今目の前で、現実で、これでもかと披露されているではないか!!!!!

私が今いるのは…現実?それとも、315プロが存在している次元??

 

しばらくすると椅子からゆっくりと立ち上がり、ゆったりとセンターステージに向かってくる。ああ。歩いているだけなのに、キラキラしてて、セクシーで…かっこいい……!!

想楽くんと雨彦さんを従え、目の前で繰り広げられるパフォーマンス。大人の余裕と色気を振りまきながら歌い踊る次郎さん。

 

『君が望んだ君ってやつがチョット

俺のキッカケになるってことも

あるのかもしれない』

 

スタンドマイクを抱え込むように歌い上げる。想いが、次郎さんの「本気」が伝わってくる。私は涙が出そうになる。私の担当アイドルが、こんなにも。かっこいい。

 

そして。

 

『賭けみたいなもんだよ 運命なんてさ

ルーレットの結果論』

 

その直後。音が消える一瞬の間に。

「フッ」と。吐息が。

 

響き渡る観客の大歓声!!やりやがった!!次郎さんやりやがったな!!!と私は耐えきれずに思わず天を仰ぎました。そこで、スタンドにも広がるオレンジ、いや、金色とピンクに輝く海に気がつきました。そして、この大歓声は、ステージ上のアイドルへ全て向けられていることにも。

 

その光景は、

「見てくれ。これが。私の担当アイドルなんだ。最高に、かっこいいでしょ!!!」

と叫びそうになるほどの感動でした。

 

もしかしたら上から目線かもしれません。けれど、この会場、この時間、支配してるのは、間違いなく私の担当アイドルなんだと。私が手を差し伸べて、背中を叩いて、押して、少しずつ自分から歩いてくれるようになって、いつの間にか一緒に走っていた、次郎さんなんだと。こう思った瞬間、光に向かって走っていく次郎さんの背中が見えた気がしました。

 

この4分半の間、思いがあふれて、私は一切ペンライトを振ることも、声を上げることもできませんでした。

ステージ上にいるのは、本当は次郎さんじゃなかった。けれども、ヨシキさんが「アイドル・山下次郎」の魅力を理解し、手足のちょっとした動かし方や目線などにも気を配り、おそらく「きっと次郎さんならこうする」と考え抜き、それを全力で表現してくださったおかげで、あそこでGOLDを歌い踊っていたのは山下次郎だったと、やっぱり私の担当アイドルは最高にかっこいいのだと、そう実感できたのだと思います。

幕張2日目の後、「次郎さんがいた」「次郎さんがヨシキさんでよかった」と感極まってボロボロ泣きながら帰ったこともありました。

「次郎さんなら、きっとこんなステージを見せてくれる」という想像通り、いや、想像以上のパフォーマンスを見せてくださったヨシキさんには、感謝してもしきれません。山下次郎という可能性を信じてきてよかったと、アイマスのプロデューサーとして本当に幸せな時間だったと、1年近く経った今でも、そう思います。

 

 

最後に。

次郎さん。本当に素敵な方に、声をつけてもらえましたね。ゲーム内でも、最初は本気じゃなかったのに、最近は「俺はずっとここにいるよ」なんて言ってくれるようになって。そして気づいたら、私のずっと前を走ってくれるようになったんですね。でも、まだまだあなたのことを知らない人たちはたくさんいます。だから、これからも輝きの向こう側を目指して一緒に行きましょう。

私も、プロデューサーとして頑張ります。改めて、よろしくお願いします。