ちるりのメモ帳

ちるり(@chil_imc)の長文投稿用ブログです。

奇跡なんて蜃気楼。光と暗さの共存Part.5〜雪に咲く花。蜃気楼。~

こんばんは。ちるりです。

 

長らく続けてきたこのシリーズですが、今回がひとまずの最終回となります。

 

最後はそう。

「雪に咲く花。蜃気楼。」

を取り上げます。

 

youtu.be

(ランティスさんが公式で音源を上げてくださっています。感謝)

 

前回ちらっと触れた、「とりま」へのメールでありがたいことにMVPをいただいた曲でもあります。

 

chilim.hatenablog.com

 

この曲を語りたいが故に、このシリーズを書いてきたところもあります。

 

さて本題ですが。

この曲はミニアルバム「Journey & My music」に収録されています。

このアルバムは全6曲ながら、舞さんの持ち味である幅広い曲調が楽しめるので、個人的に「渕上舞入門編」としてオススメしたい1枚です。

 

「雪に咲く花。蜃気楼。」については、作詞はもちろん渕上舞さん。

そして作曲・編曲はファンタジー感と透明感の魔術師、rionosさんが担当されています。

 

タイトルからしても何だか寒そうな雰囲気ですが、アレンジも音数を極限まで削っていて、音はあるのに静けさを感じ、舞さんの透き通っていながら、ポツポツと独り言のような歌声で、まるで氷の世界にいるような感覚になる曲です。基本3拍子なのも心地良い。

  

この曲はこのシリーズでひたすら語っていた「美しさと暗さの共存」の極致と言っていいでしょう。
歌詞の中には
 
「透明なオルゴール」
「空に浮かぶ北極星 輝く」
雪の花」
 
など、透明感や美しさを感じる言葉が並びながらも、
 
「後どれくらい待てばいいの?」
「奇跡なんて蜃気楼」
 
といった、暗い気持ちが表現されています。
 
サビの中でも
「明けない夜なんてないんだ」
の直後に1番では
誰が言ったの?信じていいの?」
と疑いや不安がありながらもギリギリ希望を持っていたのが、2番で
「誰も気づいてくれないのなら
灯したロウソクの火を
全部 吹き消してもいいのかな」
と、救いがないならいっそ自分から断ち切ってしまえば、
(考察:灯したロウソクの火=希望、吹き消す=断ち切る)
となり、最後では
「約束しよう また会えるよ」
に対して、
「誰が言ったの?もう忘れたわ」
とあきらめてしまっているのです。
 
 
出てくるモチーフは美しいのに、歌詞の中で表現されている感情は孤独感や鬱屈とした気持ちで、このギャップで互いに引き立てあっていると感じています。
 
 
この曲の歌詞の大筋を考えると、以下のような雰囲気でしょうか。
 
ーーーーーーーーーー
透明なオルゴールが壊れるほど長い時間待っていたのに、
「明けない夜」は来ない。
オルゴールは壊れてしまったから、私が愛の歌を歌うけれど、
どれだけ歌っても届かない。
「また会えるよ」と誰かが言っていたけれど、もう忘れた。
救いなんてまるで蜃気楼のようで、あるように見えても存在しない。
ーーーーーーーーーー
 
 「奇跡なんて蜃気楼」
 
一見美しいようで、よく考えると救いなんてないのだ、という言葉で締め括られています。希望が見えていくのかと思いきや、どんどん落ちていき、そのままこの曲は終わるのです。
私は最初はこの曲綺麗だな~と思っていたら、気づいたら抜けられないほど深みにはまっていました。
 
希望を求めて、励まされたくて明るい前向きな曲をたくさん聴くのももちろん良いでしょう。私も、踏ん張りたい時、頑張りたい時にはそんな曲を聴きます。
でも、もうどうしようもなく疲れてしまった時、頑張れない時には、こんな曲を聞いて落としきってしまうのも良いと思うのです。落ちたら、あとは上がるだけですから。
 
 
この記事のシリーズを書き出してから、感じたことはたくさんあります。
踏み出したいけど不安な時、頑張るのは苦手だけど、ちょっと今日は背伸びしたい時、何だかモヤモヤすっきりしない時、どうしようもなく辛い時……。
舞さんの曲たちは、背中を強く押してくれるというより、そっと寄り添ってくれます。頑張れない時に「頑張れ」と言われる辛さを知っているのかもしれません。
 
努力を押しつけることはなく、たまには頑張るけど、無理はし過ぎず。時には落ち込んで、全てを捨てたくなるようなこともある。それでも自分らしく、自分のペースで生きていく。……時にははじけてもいい!
 
しばらく舞さんが書いた歌詞と向き合っていて、とても「人間らしさ」に溢れていることに気がつきました。人間として生きていく中で、当然出会うであろう気持ちを歌っているのです。
「私だけじゃないんだなぁ」と思えることで、楽になる気持ちもたくさんあります。だから私は舞さんの歌詞に優しさ、あたたかさを感じて、大好きになったのでしょう。
 
これが常々「生きづらさを感じている人に舞さんの曲を聞いてほしい」と思っていた、今のところの結論です。
 
これを読んで、一人でも舞さんの曲に触れてみよう、と思える方がいたら、私はとても嬉しいです。
 
一旦このシリーズはこれで締めとなりますが、まだまだ語りたい曲はたくさんあるので!これからも書いていこうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました!
 
 

生ぬるい生き方が心地良い。- 光と暗さの共存 Part.4~ハラ・ヒラ・フワリ~

 

こんにちは。ちるりです。

 

お仕事がだいぶ忙しかったため、放置してしまっておりましたが…。

放っておくにはもったいない!と思い、1本書かせていただきます。

 

Twitterを見ていたり、「渕上舞のとりあえずまぁ、話だけでも。」を聞いている方はご存知かもしれませんが、

先日「渕上舞さんの書いた歌詞について」というメールテーマでMVPをいただきました。

 

f:id:chilim:20210203210632j:image

 

メールでは「雪に咲く花。蜃気楼。」について書かせていただきましたが、MVP記念で「ハラ・ヒラ・フワリ」の一節を舞さんご自身で書かれたプレゼントをいただきました。嬉しい。

 

というわけで、今回のテーマは「ハラ・ヒラ・フワリ」。シングル「Crossing Road」のカップリング曲。

 

和な音が鳴りつつ、R&B調になっており、とても綺麗な曲です。

 

しかし、やはり歌詞です。

サビ頭。

 

「『愛してる』の言葉なんて安いもんです

聞き飽きました」

 

そして

 

「生ぬるい生き方が心地良い」

 

と、投げやりというか、諦めというか、そういった気持ちが歌われています。

もう少し歌詞を掘り下げると、1番で「夢幻(ゆめうつつ)」、2番で「泡沫」と漢字2文字の美しくも儚さのある単語を織り交ぜながら、愛した相手、幸せな時間が目の前で消えていくような切なさを語っているようです。

しかし、テンポが遅いわけではなく、音数も多くないので、スッと耳に入ってくるのです。

2番から入ってくるバイオリンも舞さんと一緒に歌っているようで素敵で、最後の歌終わりから入ってくるアコギのソロもとても柔らかいです。

 

どんよりとした気持ちを抱えたままの歌の主人公に、周りで鳴っている楽器たちが寄り添っているようで、歌詞の内容の割にあったかさを感じる曲です。

 

歌詞だけ読んでいると、とても後ろ向きというか、前を向くことを諦めているようですが、美しく優しい曲に乗ることで、私が元気なときにはこの季節が終われば、この主人公は前に向けるのかなぁ、なんて思うこともあり、私が辛いときには、分かるなぁ、悲しいよなぁ、なんて思うこともあり。

 

なかなかこういった言葉のチョイスをできる方もめったにいないと思うので、舞さんの紡ぐ言葉たちは独特……と思いつつ、前に進んでいくことに疲れてしまった時に染みてくるんですよね。

 

寒い日の中にぽつんと現れた、ちょっと温かく天気の良い日の、でもマフラーとコートは無いと肌寒いような、そんな感覚を覚える曲です。

 

明るい曲や歌詞中にちょっぴり切なさ、という曲をチョイスして語ってきましたが、この「ハラ・ヒラ・フワリ」は、暗い歌詞に明るい/優しい曲が乗ることで、暗さをより感じつつ、でもどこか一筋の光も感じなくもない、絶妙なバランスの曲。

個人的にも渕上舞さんの曲の中でトップクラスにお気に入りです。

 

明るい曲を聞くこと、前を向くことに疲れてしまった方に、ぜひ。

世界の終わりのその先へ。「in bloom」全曲(さらっと)感想

こんにちは。ちるりです。

 

2020/12/23に発売された、斉藤壮馬さんの2ndフルアルバム『in bloom』。

1stフルアルバム『quantum stranger』、EP『my blue vacation』、そして『エピローグ』で様々な「世界の終わり」をテーマに斉藤壮馬の世界を描いてきましたが、今回はまた違った方向性となりました。

 

インタビューを読んでいる限り、「エンタメとしてポップでキャッチーでなくては」といったところから、「もう少し自分の好みに寄せてみる」と気持ちの変化もあったようで、バンドサウンドを中心にオルタナティブな雰囲気も強くなり、より深い音楽性になっていると感じています。

 

いわゆるJ-POPの枠にとらわれない、オルタナティブを軸とした圧倒的音楽センス、現実と虚構が入り混じったようなファンタジックな世界観の構築力、それを支える膨大な語彙、そして歌声の表現力の全てが突き抜けている素晴らしいアルバムです。

 

端的に言うと、

再生が止まりません。

止まらないので、感想を書かせていただきます。

 

1【carpool】

アルバムのリードトラックとしてMVも公開されていましたね。

壮馬さんらしくバンドサウンドだけれど、どこか切ないメロディとアレンジは聞いていて気持ち良いです。

それでも、

「さざなみのあいだから きみが呼んでいる」

「水平線の先なんて 知りたくもなかったよ」

「隣の席はいつだって きみだけに空けてあるよ」

「すぐ追いつくから その場所で待ってて」

と、歌詞をよく読むと……。

 

 

2【シュレディンガー・ガール】

個人的アルバム最推し曲です。

疾走感のある雰囲気にどこか80'sっぽい雰囲気のギターサウンドが乗っていて、聞いていてとても上がります。

特にBメロのドラムがとってもかっこいいです。

何回再生したかもう分かりません。

歌詞のリズム感の気持ち良いこと。3DアニメーションのようなMVが脳内で勝手に流れます。ショートショートのような終わり方が素晴らしいです。

 

3【Vampire Weekend】

ここまでの雰囲気から一転して、ダークでR&B調に。

1番の綺麗なリップ音からの「チャカチャーン♪」と入ってくるギターがとてもセクシーで何回聞いても最高です。

壮馬さんの歌い方もとてもセクシーで、引きずり込まれるような魅力がとても素敵です。

アレンジもとても凝っていてじっくり聞きたいので、インストが欲しい曲でもあります。

 

4【キッチン】

再び雰囲気が一転。日が差し込む昼下がりのような、緩やかでふわふわした曲です。

「ああそうだ」とコロコロと意識の先が変わりながら、突然「世界を救うのはたぶん私じゃない」と歌っていたかと思ったら、「ナツメグ入れ過ぎてしまったかも」と戻ってくる、緩やかな曲調に反してトリップしたような、不思議な感覚になります。楽しい。

 

 

5【ペトリコール】

雨が降った時に地面から立ち上がってくる独特な香りが「ペトリコール」。

デジタルリリースされた「in bloom」シリーズ1作目として梅雨の時期にリリースされた曲で、よく聞くと曲中ずっと雨の音が鳴っています。

イントロや間奏で鳴っているサックスのメロディが印象的でとてもオシャレ。

音のリズムと歌詞のリズムがばっちりはまっていて、ツーステップでも踏んでみたくなる曲。

「思い通りいかない足取り」

「晴れはまだ来なくていいから どうかこのまま踊らせて」

と、また不思議な世界に閉じ込められたような感覚になります。

最後の子どもたちの歌声は、皆さんどのように感じますか?

 

6【Summerholic!】

「in bloom」シリーズ2作目。

一見ゴキゲンハッピーサマーソング!ですが、

「夏の精にグッバイ」

「クーラーガンガンのパラダイス」

と、実は引きこもり最高!ソング。

ギュインギュイン鳴ってるギターが最高に楽しいですし、2番の「ポイ!」のノリが最高に好きです。

引きこもってるのに、一体主人公は誰と乾杯しているのでしょうね……。ラジオで壮馬さんからの指摘があった時は震えました。

MVの壮馬さんがあざとかわいい。

 

7【パレット】

「in bloom」シリーズラストシングル。

「ねぇどうして 君はどうしているの」

「大丈夫、いつかきっと 見つけだすからね」

と、思いよ届けとばかりに歌う壮馬さんの声が心に染みます。

夏の日を思い出すセンチメンタルな気持ちと、この曲の主人公の気持ちが、空へ抜けていくようなバンドサウンドと壮馬さんの歌声に乗って昇華していくようで、聴き応え抜群です。こちらも個人的オススメ。

 

8【BOOKMARK】

パレットで盛り上がったところで、今度はR&Bな雰囲気に。つい体がゆったりと乗ってしまうような、気持ちの良いノリがとても好きです。

途中の謎の友人"J"と壮馬さんのラップがよりリズムに乗りたくさせます。お酒飲みながらこの曲を流しながら踊ったら絶対楽しい!

 

9【カナリア

アコギ1本と壮馬さんの歌声から始まり、チェロ、ピアノ、他の弦の音が入ってくるのがとてもオシャレ。

シンプルなアレンジで、壮馬さんの歌声の魅力が光る曲となっています。

がっつりバンドサウンドがお好きなようではありますが、前作の「quantum stranger」では「レミニセンス -Unplugged-」が収録されていますし、アコースティックな編成も素敵に歌いこなせるのはさすが。

 

10【いさな】

収録時間が驚異の8分14秒。イントロだけで1分あります。

……ということに、発売後の週末にツイッター上で壮馬さんや、壮馬さんと関わりの深いスタッフの方々たちのアルバム曲へのコメントが出るまで、気づいておりませんでした。

決して派手な曲ではありませんが、とても聞かせる力の強い曲です。穏やかな海の中で浮かんでいるような雰囲気で、壮馬さんの天の声のような神秘的な歌声に、それこそ、いさな(クジラの古語だそうです)が鳴いているような、柔らかいエレキギターの音が不思議な浮遊感を醸し出しています。

曲の長さが2曲分なのはプログレなんかではあったりしますが、まさか声優さんの曲で出くわすことになるとは……。でもこの曲はたしかに、これだけの時間が必要な曲です。

ふわ~っと漂っていたら気づいたら曲が終わる。不思議とずっと聞いていたくなる曲です。

 

11【最後の花火】

最後にポップだけどどこか切ない、夏の夜の野外ライブでサァっと風が抜けていく中聞きたい曲。

ポップめな曲ですが、メロディの展開が多い…!!楽しい……!!

「いさな」で終わるのもありだったとは思いますが、この曲がいるおかげで、何だか次への期待感もありながらアルバムが終わっていく気がします。

 

[Secret Track]【逢瀬】

配信では聞くことができない、CDにのみ収録されている曲(壮馬さんのアーティスト公式Twitterにて歌詞が公開されています)。

鉄琴とアコギの音がメインの、昼下がりの柔らかな光の感じと温かさのある曲調ながら、

「こもれびの中でふたり 身を焦がしていく」

「ずっとこのままこの場所で ピアノが弾けたらいいのに」

と、登場人物たちの様子が乗っていて、レースのカーテン越しに様子を見ているような気持ちになります。

 

 

 

ここまで歌詞に関しても触れつつ書いてきましたが、壮馬さんの歌詞の特徴は

「歌詞の中に"斉藤壮馬"がいない」

「1曲がそれぞれ短編小説のよう」

「韻をよく踏んでいて、歌に乗った時のリズム感が絶妙」

ということです。

壮馬さんが伝えたいメッセージではなく、壮馬さんが思い描く世界、物語が曲になっているので、聞いていると脳内でショートフィルムのような映像ができてくるのが本当に楽しいです。

別々のお話を書いているのに、しっかりまとまりがあるのは、全曲作詞作曲が壮馬さんだからなのかなと感じています。

 

その中で世界観を壊さず韻を踏んで、耳心地が良く、スルッと曲の世界に入り込める力もある言葉選びのセンスは、普段のエッセイからも感じる非常に高い文章力からも納得です。

 

(実は私はエッセイの面白さに惹かれて壮馬さんの曲を聞き始めた節があるので、エッセイもオススメしています。)

 

もう少し私に語彙と文章力があれば、もっともっと素敵なものだとお伝えできるのですが、私の力ではこれが精いっぱいのようです。

ぜひ、聞いてみてくださいね。

 

それでは。

 

ちるり的2020年ベストヒット曲

こんばんは。ちるりです。

私は仕事納めも終わり、年の瀬という雰囲気ですね。

今年もたくさん音楽を聞いたので、今年個人的に流行った曲たちをまとめてみました。

基準は「今年発売された曲」。

昨年シングルとして発売され、今年アルバムに収録された、という曲は除外しております。たぶん。

 

【声優さん編】

ハラ・ヒラ・フワリ/渕上舞

いつか、また。/上田麗奈

六畳一間のエンターテイナー/UMake

エピローグ/斉藤壮馬

シュレディンガー・ガール/斉藤壮馬

悠/Sir Vanity

Well Wishing Word/水瀬いのり

ザラメ/早見沙織

タイムマシン/西山宏太朗

imitation/仲村宗悟

記憶/イヤホンズ

DYING WISH/畠中祐

 


アイマス編】

Driving My Way

/黒埼ちとせ、松永涼木村夏樹

Gaze and Gaze/フォーリンシーサイド

シャイノグラフィ/シャイニーカラーズ

いつだって僕らは/ノクチル

Bet your intuition!/FRAME, S.E.M, Legenders

mermaid fermata/Altessimo

Fermata in Rhapsodia/ARCANA

さかしまの言葉/白石紬

 


【その他アニソン系編】

アンダーカバー/MILGRAM エス(CV:天海由梨奈)

eternal/陽菜(CV:本泉莉奈)

バンザイRIZING!!!/風神RIZING!

What-if Wanderland!!/Argonavis

BIG WAVE/HIGH-TIDE

daybreak/帷

You're Speculation/ALKALOID

Gonna be right/Peaky P-key

CALL ME BILLY!

/ビリー・ザ・キッド(cv:天﨑滉平)

 


【J-POP/洋楽編】

YES AND NO/DREAMS COME TRUE

Laughter/Official髭男dism

エメラルド/back number

Teenager Forever/King Gnu

革命/福山雅治

群青/YOASOBI

あなたを求めただけなのに/Novelbright

くもりぎみ/CYNHN

青春病/藤井風

Break My Heart/Dua Lipa

Devil I Know/Allie X

 

 

全41曲。多い……。

FMラジオを聞くのを再開したり、Apple Musicに登録したりと、気軽に新しい音楽に手を伸ばせる環境になったのが大きく関係していそうです。

 

さすがに全て語るのは無理なので、更にいくつかピックアップしてお話させていただきます。

 

【ハラ・ヒラ・フワリ】/渕上舞

作詞:渕上 舞
作曲:TO-me、jaru
編曲:TO-me

曲は和な音とR&B調が同居していて美しいのですが、

「『愛してる』の言葉なんて安いもんです 聞き飽きました」

インパクトのある歌詞がとても印象的。

渕上舞さんの暗い歌詞は最高なのです。

曲やメロディがつい口ずさむほど綺麗なので、歌詞のドロッとした気持ちがとても引き立っていますよね。発売されてからずーっと聞いています。

 

【いつか、また。】/上田麗奈

作詞:RIRIKO

作曲:⼭⽥かすみ

編曲:笹川真⽣

声優としての表現力をフルに活かした名曲。

上田麗奈さんはアニメでは生々しいお芝居がとても魅力的ですが、それが見事に出ています。

特に落ちサビ以降に感情が爆発しているので必聴です。

この曲が収録されている『Empathy』は麗奈さんが演じてきたキャラクターと「Empathy=共感」した部分を曲にしたアルバムなので、どのキャラクターが元になっているのかは、分かる方は分かると思います!

この曲を作詞したRIRIKOさんが「リテラチュア」も書いていますが、そちらも名曲です。

上田麗奈さん×RIRIKOさん、最強のタッグです。

 

【六畳一間のエンターテイナー】/UMake

作詞:中島ヨシキ

作曲:伊東健人

編曲:Command S.inc

今年の終わりに今年を象徴する名曲が出ました。

リモートでも、オンラインでも、できることがある。伝えられることはある。

「死のうと思えば死ねるけど

  生きたい世界を創って生きるよ」

穏やかな曲に乗るこの歌詞は、何気なく聞いていても耳に飛び込んできます。

よければ収録されている『Merry.』の初回盤付属のDVDに入っている「UMakeミーティング」を見てください…作詞のヨシキさんがこの曲について語っていますので……。

 

【エピローグ】/斉藤壮馬

作詞・作曲:斉藤壮馬

編曲:Saku

EP『my blue vacation』まで様々な「世界の終わり」を描いてきた壮馬さんの、一旦の「エピローグ」となったこの曲。

バンドサウンドと美しいストリングス、そして6分半オーバーの、映画のエンディングテーマのような壮大なバラードです(後に8分超の曲も出していますが)。

最初は

「少し永めに眠るだけさ」

「それじゃ、ばいばい かな?」

と歌いますが、最後は

「新しいプロローグへ それじゃ、また 会おう」

と、曲の盛り上がりと共に未来への明るい希望を歌って終わります。

特に間奏後の

「さあ 黄昏のファンファーレだ」

から始まるパートが素晴らしいです。必聴。

 

【Well Wishing Word】/水瀬いのり

作詞・作曲・編曲:栁舘周平

曲やいのりさんの歌声がかわいらしく、「絶対にまた会えるから」と明るく「バイバイ」と歌うのがとても印象的でついつい聞いてしまっていた曲。

「シンデレラ」がベースになっている曲ではありますが、1番は王子様、2番はシンデレラの目線で歌ってるのも良いですよね。

『Wonder Caravan!』とこの曲でいのりさんに落ちました。曲調といのりさんの声質がバッチリハマった名曲だと思います。

 

【Driving My Way】/黒埼ちとせ、松永涼木村夏樹

作詞:AJURIKA

作曲:山本真央

編曲:山本真央樹、小栢伸五

アニソンでここまでする?????

と言いたくなるほどゴリゴリのフュージョン

さすが小栢さん×真央樹さん。更に作詞はAJURIKAさん。優勝確定の布陣。アイドルの人選も天才。

オウムアムアに幸運を』以来の私的シンデレラガールズ内大ヒット曲になりました。

ギターもキーボードもベースもドラムもぜーんぶかっこいい。最高にクールで熱い曲です。

(好みがとがり過ぎとかいうツッコミは無しでお願いします)

 

【Bet your intuition!】/FRAME, S.E.M, Legenders

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:三好啓太

三好神によるジャズ風の楽曲が最高にかっこよく、歌唱メンバーが低音から高音まで幅広いため、皆で歌ってる時は音の厚みが、一人ずつ歌っているとメリハリがついて、ただただ聞いているだけでもテンションが爆上がりです。

が、歌割りが天才過ぎて何回聞いても深い感動があります……

山下次郎さんと北村想楽くんに

「知られざる自分を暴け」

とか、ほんと最高です……。

歌詞全体も

「本気で望んだ夢だから 引き返す選択肢は無い」

「無謀な賭けと言われても 諦めって選択肢はは無いよ」

「この手で答えを掴みとるのさ」

と、最低年齢19歳と大人組での歌唱なので、キラキラというより、自分を信じる強さを感じます。アイラ神最高です。

間違いなく今年出たアイマス曲の中で1番聞いています。

 

【アンダーカバー】/MILGRAM エス(CV:天海由梨奈)

作詞・作曲:DECO*27

編曲:DECO*27&Rockwell

Caligula-カリギュラ-」を生み出した山中拓也×DECO*27による新プロジェクト、「MILGRAM-ミルグラム-」。

その第一弾楽曲として発表された楽曲です。

激しいロックサウンド天海由梨奈さんの中性的な子の歌声につい聞き入ってしまいます。歌がうめぇ。ゆーりちゃんはいいぞ。

ボカロPの方はとにかくメロディが印象的なので、耳に残る曲を作るのが上手いですよね。間奏後~大サビの切り替わりが大好きです。ゆーりちゃんはいいぞ……。カバーの「ヒバナ」も素晴らしいです。

ぜひMVと共にどうぞ。

 

【eternal】/陽菜(CV:本泉莉奈)

作詞:Apis(TRYTONELABO

作曲・編曲:坪田修平(TRYTONELABO)

テレビアニメ「プランダラ」1期EDのc/w曲。

ピアノやストリングス、フルートの音が美しく、陽菜ちゃんを演じる本ちゃんの歌声がかわいくもあり優しくもあり、陽菜ちゃんが野外で夜空を見上げているような、静かで綺麗な曲ですが、拍子が不思議で何だかフワフワします。

陽の目を見る機会がなかなか無い曲なので、良い曲なのにもったいないな~と思っております。寝る前に良く聞いていました!

 

【バンザイRIZING!!!】/風神RIZING!

作詞・作曲・編曲:TAKE(FLOW)

バンドリの男性バンド版プロジェクト、「ARGONAVIS from BanG Dream!」より。

アルゴナビスはバンド毎に主に楽曲提供をしてくれるバンドが決まっているので、よりバンドの特徴が曲に出ていて楽しいです。

風神RIZING!ことフウライはFLOWのTAKEさんが担当されていて、この曲もTAKEさん提供。

ド頭の「よかたい!いくばい!みんなで!\バンザイ!!/」からひたすらに楽しい。スカの要素もたくさん入っていて、ブラスの音が好きな私にもりもり刺さりました。

Vo担当風太くん(CVヨシキさん)のちょっとクセがありつつ伸びやかなボーカルが、曲にとてもマッチしています。落ちサビのドラムが入ってくるとこがとても好き。エモいってたぶんこういうことなんだなぁ。

 

【You're Speculation】/ALKALOID

作詞:松井 洋平

作曲・編曲:磯崎 健史

あんさんぶるスターズ!!」シリーズより、「ズ!」から「ズ!!」にリニューアルした時に追加されたユニット、ALKALOIDをピックアップしました。

正直これが入っているCDは3曲どれも良くて、このCDから1曲選ぶのに難航しました。

リード曲の『Kiss of Life』はゴリゴリのロックチューンでかっこいいし、『翼モラトリアム』は山本恭平さん(Arte Refact)の超絶美メロ&アレンジが最高なのですが、純粋に聞いた回数はこれかなと。

この曲も激しめではあるのですが、アコギの音も入っていて、盛り上がりとエモの共存が素晴らしく、さらに松井洋平さんの安定の神作詞によってエモのバフが乗りまくっていて、ライブで聞いたら泣きそうだな~と思っております。

落ちサビの一彩くん(CV梶原岳人さん)の歌声がとても柔らかくかっこいいので、お気に入りポイントです。落ちサビって割と勝手に感動するポイントですけど、特に印象的です。ガクトさんはアーティストデビューもされていますが、聞かせるのが上手い方だなと思っております。

 

【CALL ME BILLY!】/ビリー・ザ・キッド(cv.天﨑滉平)

作詞:安藤紗々
作曲:竹田祐介(Elements Garden
編曲:竹田祐介(Elements Garden

アニソン界を牽引する「Elements Garden」が独自に展開するプロジェクト、「GHOST CONCERT」より。

サビ後半で歌→一瞬間奏(?)→ラップ→「覚悟・し・な・よ!」の展開がかっこよすぎます。引き金を引く音と発砲音の入れ方も天才。

ラップ以降があるのは1番と最後だけで、2番は歌が終わるとそのまま完全に間奏に入るのが憎い。上手い……。

ラップは安心安定のCV天﨑さんなので、最高にかっこいいです。自分への自信とやんちゃさも感じてくせになっちゃいます。

ドラキュラさん目当てでアルバム買ったらこっちに落ちてました。『ユウカリスティア』ももちろんいいぞ。

 

(J-POP/洋楽編は一旦割愛)

 

長々と書いてみましたが、気に入った曲はちゃんと気に入る理由があるので、ついつい色々書きたくなってしまいます。

今回書いてて面白いなと感じたのは、MONACA曲が1曲も無かったことですね。

とはいえ、上田麗奈さんの『ティーカップ』やシンデレラの『Go Just Go!』はよく聞いていました。『ティーカップ』は正直入れようと思ったのですが、それ以上に『いつか、また。』を初めてフルで聞いた時の衝撃が忘れられず、今回は挙げませんでした。でも聞いてください。広川恵一さんは最高なので。

(Arte Refactは?って思われるかもしれませんが、Sir Vanityの『悠』は桑原さんですので入っております。)

 

あとは今年めっちゃ聞いたけど発売去年だった!という曲が非常に多く、選考が大変でした。『オウムアムアに幸運を』とか『Secret Daybreak』とか『Share the Light』とか『スノウ・グライダー』とか『晴れ男、晴れ女、雨男。』とか。エトセトラエトセトラ。

 

今年は視野がだいぶ広がった感じがするので、来年も広く漁っていこうと思います。音楽は楽しいなぁ!!

 

PS 字数の関係で書かなかった曲も多いので、「この曲挙げてるけど書いてないから書いて!」と言われたら書きます。リクエストはお気軽にどうぞ。

「光」と「暗さ」の共存~Part3.Cute♡Appeal~

こんにちは。ちるりです。

 

今回も引き続きのテーマでお送りします!

「Cute♡Appeal」はどこかで絶対語らねばならぬという気持ちがあったので、今回取り上げることにしました。

 

これは「アイドル・渕上舞」節全開の、タイトル通りキュート全振り曲ですよね。

 

……しかし!これもかなり、とても、非常に、舞さんなりの生き方が詰まった曲です。

これが収録されているアルバム「Fly High Myway!」は、全曲何かしらの「鳥」がモチーフになったアルバムです。

その中で、この曲も「風見鶏」なんてフレーズが出てくるので、確かに鳥要素……と思われるかもしれませんが、私は

 

空なんて飛べなくたっていいの

 

というフレーズに注目しています。

散々アルバムで鳥~空~羽ばたく~なんて歌ってきている中に、突然このフレーズです。

ある意味アルバムの根底をひっくり返すような発言ならぬ歌詞です。

曲調がゆったりだけどちょっとリズムが跳ねているかわいらしさと、飛べない鳥、というところから、私は曲のテーマはペンギンを連想しています。

ペンギンはたしかに鳥ですから、アルバムのテーマから外れていないですよね。飛べない鳥もテーマに加えているあたり、舞さんの鳥類全般への愛を感じます。

 

そして、ペンギンは空は飛べません。他の多くの鳥とは違います。

それでも、空なんて飛べなくてもいい、と歌うのは、多数派とは違ってもいい。自分は自分の道を行くのだ。とも取れる気がします。何となく「Fly High Myway!」と通じる部分もありますね。

 

あともう1つ。

 

一度きりの人生だもん

迷ったり悩んだり…

バカみたいじゃん

今すぐ やめちゃえ!

 

 

という部分。

ここが2番になると、最後が

 

今すぐ 逃げちゃえ!

 

となり、そのままサビで

 

晴れときどき曇りくらいがちょうどいい

刺激的な演出なんて興味はないけど

甘く溶けたチョコレートには夢中

「明日から頑張る」

あれれ口癖になってる?(笑)

 

 

と歌っています。

派手でなくてもいい。

とはいえ悩み苦しむ人生もやだなぁ。

のんびりいこうよ!

という心の声が聞こえてくるようです。

 

……でも!私がこの曲を好きな理由は、大サビ直前のここ!

 

一度きりの人生だもん

迷ったり悩んだり…

バカみたいじゃん

たまには 決めちゃえ!

 

 

ここまで「逃げちゃえ」「やめちゃえ」と歌っていた部分で「決めちゃえ」になるのです。

 

人生において、就職や結婚など。そこまではいかなくても、勉強やお仕事をちょっと頑張った。気になってる人に声をかけてみた。そんなちょっとしたことでも、たまには決めちゃってみるだけで、人生はぐっと鮮やかになるものなのでしょう。

 

気楽に生きることと気合を入れること、適度なバランスの大切さを私はこの曲から感じ取りました。

毎日毎日頑張り続けても疲れちゃうから、背伸びせずにできる範囲で日々をすごす。でも、たまには自分なりに頑張ってみなきゃね。

きっとそれくらいがちょうどいい。

今の私の生きる指針になっている曲でもあります。

 

私は今は就職したてで大変だけど、今は決めちゃう期間。だから今頑張ったら、もう少ししたら成長して余裕ができるはず。そう思いながら日々を過ごしています。

 

「ちょうどいい」

という言葉……大切ですね。これからもこの曲を胸に行きていこうと思います。

 

 

たまには別の話をしましょう。

舞さんの記事かと思いましたか?

今日は残念ながら違います。

 

UMakeのお話をさせてください。

 

UMakeってご存知ですか??

声優の伊東健人さんと中島ヨシキさんの音楽ユニットです。私のTwitterを見ている方はまあ名前くらいはもうご存知でしょう。

今では2枚のアルバムを出し、3rdライブの新木場STUDIO COASTでの公演はソールドアウト。雑誌の表紙も飾ることも増え、着実に人気を伸ばしています。

 

もともとは2人のラジオである「伊東健人中島ヨシキがあなたを夢中にさせるラジオ」(通称:ゆめラジ)内の「節歌を作ろう(現『Make Song』)」というコーナーをきっかけに生まれたユニットです。 

誰が歌を作るのか?

そう。もちろん伊東さんとヨシキさんの2人です。

伊東さんはバンド活動やボカロPの経験があり、作曲ができます。…が、作詞が。ならヨシキさんが歌詞を書こうということで書いています。

 

特徴は何と言っても、

「歌詞は基本、リスナーからのメールで成り立っている」

「曲は全て作詞:中島ヨシキ、作曲:伊東健人、編曲:Command S」

「完成前の原型がラジオで先出しされる」

あたりでしょう。

ラジオの前からある曲や、アルバムの制作段階で「こんな曲欲しいね」となったり、「何か歌詞できた」みたいな例外曲を除き、リスナーからのメールをもとに、ヨシキさんが良いと思った言葉や要素を取り出し、上手くまとめて歌詞にして、伊東さんが曲をつけることが基本(一部曲先もあり)。

そしてCDにする時に、音楽制作会社Command Sが編曲を担当しています。

 

 

ラジオ内で曲を作り、その中で良いね!となったものをCD化することが多いので、自分のメールの言葉が歌詞になったり、ラジオでの原型からどう変わったのか、聴き比べることもできたりする面白さも魅力の1つです。

 

長々と書いてしまった……。

 

何故私がこれだけUMakeが好きなんでしょう?

もちろん私がヨシキさんが大好きで、お声が聞けて……っていうのはあります。

しかし、やはり

「2人のハーモニーの良さ」

「曲にあふれる優しさ」

「何が来るか分からないワクワク感」

があるのではないかと。

最初はユニゾンのみでしたが、「ダブルレインボウ」からハモるようになり、今ではハモリが基本になっています。

伊東さんのまっすぐで綺麗な高音とビブラート、ヨシキさんのテクニカルで響きが美しい中~低音の合わさり方が、聞いていてとても心地良いのです。

 

先述した「ダブルレインボウ」は特にそれが発揮されていて、歌詞と相まって独特な浮遊感も味わえる、とっても優しい曲です。

MVは全てフルで見られます。手厚い。

 


UMake「ダブルレインボウ」Official Music Video

 

まるで雲の上をゆっくり漂っているようで、気持ちをとても穏やかにしてくれる曲です。

 

また、「星の海」は、1番の頭からゆっくり歌詞の中の世界が広がっていき、サビで一気に夜空へ開けていき、夜空を滑っていくような開放感が気持ち良い。

UMake誕生前からある曲ですが、非常に人気が高いのもうなずけます。

 


【試聴】UMake 1st シングル「SUMMER☆MONSTER」03.星の海

 

残念ながらこの「SUMMER☆MONSTER」のシングルは限定発売だったため、現在入手はほぼ不可能…ですが、アルバム「TRIPPER!!」にアコースティックバージョンが収録されているため、こちらで聞くこともできます。

 

個人的にイチオシしたい「晴れ男、晴れ女、雨男。」は1曲を通して主人公の雨男の物語になっていて、ちょっとした絵本を読んだような気分になります。最初は暗いですが、最後には……。フルのリリックビデオを上げてくれているので、ぜひ最後まで……!!

 


UMake「晴れ男、晴れ女、雨男。」Official Lyric Video

 

ドラムとギターがとてもクセになるので、アレンジもぜひじっくり聞いてほしい。大サビのドラムは必聴。音が気持ち良すぎて私はCD買ってから1日中リピートで聞き続けたことがあります。

 

ちなみにこれは「HOME」のMV撮影時に曲を作るシーンの撮影時に生まれた曲で、2人とも雨男なことから生まれた歌詞だそう。MVをよく見ると、紙には実際に「晴れ男~」の歌詞が書かれています。

……1stライブは雨を通り越して嵐だったなぁ……。

 


UMake「HOME」Official Music Video

 

あとは……「パクチー」の曲。パクチー。おおパクチー

パクチーブルース」という曲なのですが……ブルース……ブルース……??となるでしょうが、まあとりあえず聞いてください。

17:36〜。動画はアルバムの試聴ですが20分あります。…手厚い。 


UMake 2nd アルバム「TRIPPER!!」試聴動画

 

アルバム内の直前の曲は「ダブルレインボウ」。テンションの落差で風邪を引きかねない…。これもしっかりメールをきっかけに生まれた曲です。

あとは「パンツを忘れた」というメールが超名曲になったり(「僕はポンコツだけど」)。器用か。

 

最後は「あなたを夢中にさせるうた」。

タイトル通り、「ゆめラジ」のテーマソングとなる歌であり、ラジオのオープニングで毎回流れている曲で、ライブではいつも最後に歌われる曲です。

 


Make up a dream/UMake【試聴】

 

「ゆるふわ」「シェイプアッパー」「さあ、でかけよう」などなど、歌詞にリスナーならピンとくる、ゆめラジの要素が取り込まれています。

更に、

 

ありがとうを 伝えたいんだ

心ごと 抱きしめに行くよ 

僕らの声が 君のもとに届く奇跡

何処にいたって 変わらないさ 見つけ出すよ

Voiceしかない僕らだけどさ

声を合わせ 夢中にするよ 

何度でも言うよ Thank you for your smile!

 

と、ゆめラジリスナー(ゆめんど)への想いと感謝を歌っています。曲調は明るいですが、素直でまっすぐに感情に飛び込んでくるメロディと、それに乗った歌詞によって、私の泣き曲と化しています。

 

と、非常に長々と書いてしまいましたが、これを期に聞いてくださる方が増えたら嬉しいです。

最新曲のMVの紹介をして終わりとさせていただきます!


UMake「Darling!」Official Music Video

 

発売1ヶ月前なのにフルサイズMVが上がる…すごい…

インディーズレーベルだから為せる技。

 

それでは!

 

「光」と「暗さ」の共存〜part2:Fly High Myway!〜

こんにちは。

今回は前回から引き続き、明るさと暗さの共存について。

 

今回ピックアップするのは、舞さんのデビュー曲と言って差し支えない「Fly High Myway!」。

 


渕上 舞「Fly High Myway!」

 

全体的に「さあ、ここからスタート!」という雰囲気に溢れた曲であることは間違いないのですが、歌い出しの歌詞に驚いた方も多いのではないのでしょうか。

 

知らない言葉を並べても 伝えたい歌は届かない

「前向いて」「ねえ笑って」 もう聞き飽きたの 

 

J-POPによく見られるひたすら前向きな言葉たち。

ただ、自分がそんな言葉たちを歌っても、本心にはならない。

だから、自分の歌詞に乗せても、聞き手の心には届くわけがない。 

 

一見批判のようにも見える歌詞ですが、

舞さんなりのアーティストとしての方向性を決める、とても重要な歌詞です。

最初に曲を聞いた時は非常に衝撃的で、「夢」を届ける職業であるはずの声優がアーティストとしてデビューするのに、「自分はそんなことは歌わないよ」と宣言しているのです。

実はこの曲の歌詞は全体的に「不安」を書いている比率が高いのです。

続きも

 

固く閉ざしたこの鍵をもしも

壊してみたなら どうなるの…? 

 

と、一歩踏み出すことの怖さが書かれています。

…と、これだけだと「大丈夫なの??」と思われそうですが。

1番サビの歌い出しはこうです。

 

羽ばたけ 白いヒカリ差す方へ

 

曲の盛り上がりに合わせて、視界が一気に開けていくような。

それこそ青空へ一気に飛び立っていくような、印象的なフレーズです。

 

そして一緒に見ていただきたいところが、間奏開けの部分。

 

憧れがなかったわけじゃないんだけど

一歩踏み出すのが怖かったんだよ

今遠くへ飛ぶこと ほら 決めたんだから

さあ 勇気を出すよ 全力で助走つけて

 

 

「不安もあるけれど、私は飛び立つよ!」

と、舞さんのアーティストデビューをする、という決意を感じます。

 

舞さんの不安と決意が爽やかな曲調に乗って、大空へ昇華していくようです。

新しいことはいつだって不安。決して希望ばかりではないと、素直な気持ちが見て取れます。

 

舞さんの歌詞の特徴は、

「相手に気持ちを押し付けない」

ことだと思います。

 

舞さんはあくまで

「自分はこうした」

 と言うだけ。

それを聞いてどうするかは、聞き手自身に委ねられるのです。

これは舞さんのラジオのお悩み相談の時にも見られますが、メールを読んで思ったことや、アドバイスをした上で、

「でも、最後に決めるのはあなただよ」

と投げるのです。

 

相談されたのに投げるなんて、と、無責任なように見えるでしょうか?

私は判断をしっかり返すことによって、相手に背負わせることなく、再び自分で考え、納得できる答えを自分で見つけることができるようにしているのだと考えています。

 

自分の人生は自分で決めた方が良いです。

別の判断をしたら、別のルートがあったのかもしれません。しかし、その時自分が考えた最善はこれ。ならきっとこれが一番良い判断だったのだと、割り切っていくしかありません。

他人に言われたままにしていては、フラフラとしてしまい、自分が消えてしまうかもしれませんから。

 

他人から自分を強要されない。自分の気持ちに正直に。

私は私のペースで、私の道を歩く。

…やるときはやるけどね!

 

舞さんの曲たちから感じられるそんなスタンスが、とても心地良いのです。

そんなスタンスに共感した人たちが舞さんの曲を聞いて、

「舞さんがこうしたのなら、自分もそうしてみようかなあ」

と一歩を踏み出していくのだと思います。

これがアーティスト・渕上舞なりの、この世の中を生きづらく感じている人たちへの気持ちの届け方なのかもしれません。

もしそうでなくても、私はそんなふうに元気をもらっています。

エールを真正面からするのではなく、気づいたら横で寄り添ってくれるような、そっとした優しさに、私はいつも励まされるのです。

 

世の中には、舞さんの曲を聞いて

「もっとドーンと背中を押してくれよ」

なんて思う人も少なくないかもしれません。

それでも、「頑張れ」と言われることが苦手な人に、少しでも舞さんの曲が届きますように。

そんな想いで、今回はこの文章を書きました。

 

 

このシリーズはもう少し続く予定です。

それでは。